
コーチ、練習水着っていろいろあって、結局どれを選べばいいのか分からないんです。ブランドで選べばいいんでしょうか?

いい質問ですね。練習水着は毎日のトレーニングを支える土台のギアなんです。何を選ぶかで「すぐ伸びる/長持ちする」「動きやすい/ストレスが出る」が変わってくるんですよ。

ほう、そんなに差が出るものなんですね…。

今日はモデル名ではなく、練習水着を選ぶときの「基準」を解説しますね。素材・形状・サイズ感・コストの考え方を押さえれば、ショップでご自分の判断で1着を選べるようになるんですよ。
まず結論|練習水着は「4つの基準」で選ぶ

まず結論からいきましょう。練習水着は、次の4点で選ぶのが失敗しないコツなんです👇
- 素材:塩素に強いと長持ち(ポリエステル・PBT)
- 形状・サイズ:合うと動きやすい
- コスト:1着の値段ではなく寿命で割って判断
- 特定モデルより「選ぶ基準」を押さえる
ブランド名ではなく、4つの基準で選ぶのが失敗しないコツです。

なるほど、ブランドではなく4つの基準ですか。しっかり覚えましたよ。
練習水着とレース水着の違い

まず大前提を押さえましょう。練習水着とレース水着は用途も素材もまったく違うものなんです。レース水着で練習してはいけない理由でもありますよ。

ほう、レース水着で練習してはいけなかったんですか…!?
| 練習水着 | レース水着 | |
|---|---|---|
| 主素材 | ポリエステル/PBT中心 | ナイロン+エラスタン+撥水加工 |
| 耐塩素性 | 高い(数百時間OK) | 低い(寿命10〜15回程度) |
| コンプレッション | 弱〜中 | 強い |
| 撥水性能 | なし or 弱 | 強い(回数で低下) |
| 価格帯 | 3,000〜10,000円程度 | 20,000〜60,000円程度 |

練習水着は何百時間泳いでも問題ない素材で作られているんです。一方レース水着は撥水コーティングと繊細な編み構造が命で、練習で使えばたちまち劣化します。両者は別物として運用してくださいね。
選び方のポイント
①素材(耐塩素性)


練習水着でもっとも重要な要素は素材なんです。塩素を多く含むプール水で頻繁に泳ぐほど、素材の差が寿命の差になりますよ。海外の素材ガイドから整理すると、耐塩素性の序列はこうなるんです。
- ポリエステル/PBT(ポリブチレンテレフタレート)ブレンド — 耐塩素性が極めて高く、海外では「ほぼ塩素プルーフ(chlorine-proof)」とも表現される。色落ち・伸び・型崩れが起きにくく、頻繁に泳ぐ人に最適
- ポリエステル100% — PBTほどではないが耐塩素性は高い。100%ポリエステルの水着は、ライクラ100%の水着の3〜4倍の寿命があると報告されている
- ポリエステル+スパンデックス(ライクラ) — フィット感は良いが耐塩素性はPBTより落ちる。中間的な選択肢
- ナイロン+スパンデックス — 肌触りや伸縮性は良いが、塩素に弱く寿命が短い。レース水着寄りの素材で、競泳の毎日練習には不向き

PBTという素材が一番強いんですね。いやー、知りませんでした。ショップではどこを見ればいいんでしょう?

マスターズや週3〜4回通うなら、ポリエステル/PBTブレンド or ポリエステル100%がコスパで圧倒的に有利ですよ。各メーカーは「耐久素材」「Endurance」「Durafast」「タフスーツ」など独自の名前で展開しています。ショップでは商品名ではなく、素材表記(ポリエステル比率・PBT表記)を見るのが確実ですよ。
②形状(動きやすさとフィット)


次は形状ですね。男性と女性で代表的なタイプが違うんです。
男性
- ジャマー(腰〜膝) — 練習用としてもっとも一般的。脚全体が覆われ、サポート感がある
- スクエア/ボックス(腰〜太もも) — 短めの丈。動きやすい
- ブリーフ — もっとも短い。スイミングスクールやマスターズで多い形。脚の動きを最大化したい人向け
女性
- レーサーバック(Y字背中) — もっとも一般的な練習用デザイン。肩・背中の可動域を確保しやすい
- オープンバック — 背中が広く開く。肩の自由度が高く、長時間練習でも疲れにくい
- クローズドバック(クラシックストラップ) — 背中が閉じている。サポート感重視
- ニースキン — 練習用としてもありだが、コンプレッションが弱めの練習向け生地が前提

なるほど、そういうことですか。練習用ならジャマーが無難そうですね。
③サイズ・フィット

サイズは、レース用とは違って「ぴったりだが、長時間着ていてストレスがない」くらいが正解ですよ。
- 水中で生地が浮き上がらない(=ゆるすぎない)
- 肩や股関節が無理なく動く
- 練習1〜2時間着ていても食い込み・しびれが出ない
- ストラップは指1〜2本入る程度

なるほど、ゆるいのもキツすぎるのもいけないんですね。

そうなんです。「ゆるい水着」は水を吸って重くなり、抵抗が増えてフォームも崩れます。「キツすぎる水着」は血流を妨げて疲労が早まるんです。多少のキツさはOK・痛みはNGを判断基準にしてくださいね。
④コストパフォーマンス

練習水着は消耗品なんです。素材の差が寿命に直結しますから、安い水着を頻繁に買い替えるより、耐塩素素材(ポリエステル/PBT)の水着を長く使うほうがトータルでは安くなるケースが多いんですよ。
- 週1〜2回しか泳がない人 — 一般的な練習用ナイロンスパンデックス素材でも持つ
- 週3回以上の人 — ポリエステル/PBT素材の練習水着を選ぶと寿命の差を実感しやすい
- ほぼ毎日泳ぐ人 — 練習水着を2〜3着でローテーションし、1着あたりの使用頻度を下げると長持ちする
用途別の選び方


ちなみに、用途によっても選び方は変わってくるんでしょうか?

変わりますよ。3つのパターンで見てみましょう。
通常練習用

ポリエステル/PBT素材で、ぴったりサイズの動きやすい形状(男性ジャマー/女性レーサーバック等)。練習量が増えてくる中・上級者ほど、素材選びの効果が大きく出ますよ。
ドラッグスーツ(抵抗トレーニング用)

厚手のメッシュ素材で作られた、わざと水抵抗を増やすための練習用水着ですよ。通常の練習水着の上から重ねて履くんです。短距離選手のスプリント練習や筋力強化に有効。海外ではPolymesh、Reversible系の名称で各メーカーが展開していますよ。
ドリル・テクニック練習用

動作の幅を確認したい時は、動きやすさを優先した形状(男性ブリーフ・女性オープンバック等)が向いていますよ。フォーム改善期は、コンプレッションよりも自由度を選ぶと、可動域の課題が見つけやすくなるんです。
お手入れで寿命がさらに伸びる

実は素材選び以上に効くのが、毎回のお手入れなんです。練習後の真水すすぎ・中性洗剤での手洗い・日陰での平干しを習慣化するだけで、寿命は大きく変わりますよ。

いやー、洗い方でそんなに変わるとは知りませんでした!
お手入れの詳細は別記事で:
まとめ

練習水着の選び方は、ブランドやモデル名ではなく「素材・形状・サイズ感・コスト」の4軸で考えると整理しやすくなりますよ。
✅ 素材 — 頻繁に泳ぐならポリエステル/PBT中心
✅ 形状 — 自分が動きやすい・サポート感が好みのタイプ
✅ サイズ — ゆるすぎず、痛みのないぴったり
✅ コスト — 1着の値段ではなく、寿命で割って判断

具体的なモデルは毎シーズン新作が出ますからね。ショップで素材表記(ポリエステル比率・PBT表記)とサイズチャートを照らし合わせるのが確実ですよ。

今度ショップに行ったら、素材表記をしっかり見てみますよ。いやー、ありがとうございました!
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