たくさん練習しているのに、なんだか疲れやすい、記録が伸び悩む——その背景に「鉄分不足」がかくれていることがあります。
鉄は、酸素を体に運ぶために欠かせないミネラルです。とくにジュニアスイマーや、長時間練習を積む選手、そして女性は不足しやすいと言われています。この記事では、鉄の働きと不足のサイン、食事での効率的な摂り方、そしてサプリメントを考える前に知っておきたい大切な注意点を、水泳指導の現場目線で整理します。

コーチ、最近すごく疲れやすくて…。鉄分不足かなと思って、鉄のサプリを飲もうか迷っているんです。

鉄はスイマーにとって大事な栄養素なので、気にかけるのはいいことです。ただ、サプリを自分の判断で始める前に、ぜひ知っておいてほしいことがあるんです。順番に見ていきましょう。
先に結論
鉄はまず食事から。サプリは「検査してから」
- 働き:鉄は酸素を全身へ運ぶ。不足すると疲れやすさ・息切れ・伸び悩みの原因に
- 注意:女性・ジュニア・長時間練習の選手はとくに不足しやすい
- 基本:まずは食事から。ヘム鉄(肉・魚)+ビタミンCで吸収アップ
- サプリ:自己判断で始めない。まず血液検査で確認し、医師に相談を(摂りすぎも体に負担)
「足りているか」を思い込みで決めず、必要なら検査で確かめるのが、遠回りのようで確実です。
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鉄は、どんな働きをするの?
鉄は、赤血球にふくまれる「ヘモグロビン」の材料になるミネラルです。このヘモグロビンが、酸素を体のすみずみへ運んでくれます。
ですから鉄が不足すると、酸素を運ぶ力が落ち、持久力や回復力の低下につながることがあります。泳ぎの土台を支える、いわば「縁の下のガソリン」です。
鉄が不足すると出るサイン
- スタミナが落ちる(泳いでいて息切れしやすい)
- 疲れが抜けにくい(練習後もなかなか回復しない)
- 集中力の低下やめまい(体に酸素が行き渡りにくくなるため)

思い当たることばかりです…。とくに女性は不足しやすいと聞きました。

はい。女性は月経で鉄が失われやすいので、より意識したいところです。ジュニアや、たくさん練習する選手も同じです。だからこそ、まずは毎日の食事で土台をつくりましょう。
食事での効率的な摂り方
鉄には、吸収されやすい「ヘム鉄(動物性)」と、やや吸収されにくい「非ヘム鉄(植物性)」の2種類があります。
| 食品 | 鉄の量 | 種類 |
|---|---|---|
| レバー(豚・鶏) | 約13〜18mg | ヘム鉄 |
| 赤身の牛肉・マグロ・カツオ | 約2〜4mg | ヘム鉄 |
| あさり・しじみ | 約3〜7mg | ヘム鉄 |
| ほうれん草・小松菜 | 約2〜3mg | 非ヘム鉄 |
| 納豆・豆腐 | 約2〜3mg | 非ヘム鉄 |
コツは組み合わせです。非ヘム鉄は、ビタミンC(ピーマン・ブロッコリー・キウイ・オレンジなど)や、肉・魚といっしょに摂ると吸収が高まります。一方、お茶やコーヒーにふくまれるタンニンは吸収をさまたげることがあるので、鉄をしっかり摂りたい食事の前後は少し控えるとよいでしょう。
鉄分を補いやすい食事の例
- 朝:納豆+焼き鮭+小松菜の味噌汁+ごはん(鉄・ビタミンC・たんぱく質のバランス)
- 昼:赤身牛ステーキ+野菜サラダ+オレンジ(ヘム鉄×ビタミンC)
- 夜:マグロ丼+温野菜+しじみ汁(回復と鉄補給を両立)
サプリメントを考える前に
「食事だけでは足りないかも」と感じることもあると思います。ですが、鉄のサプリメントは、自己判断で始めないでほしいのです。
まず血液検査で確認を:鉄が足りているかは、自分ではなかなか分かりません。しかも鉄は、足りないのも困りますが、摂りすぎても胃の不快感や便秘、体への負担につながります。気になる症状が続くときは、まず医療機関で血液検査(フェリチンなど)を受け、本当に必要かを確認してから、医師や管理栄養士に相談して進めましょう。
そのうえで、専門家に鉄の補給をすすめられた場合は、下のような商品も選択肢の一つになります。あくまで「検査と相談のあと」が大前提です。
まとめ
- 鉄は酸素を運ぶ大事なミネラル。不足すると疲れやすさ・息切れ・伸び悩みに
- 女性・ジュニア・長時間練習の選手はとくに不足しやすい
- 基本は食事から。ヘム鉄(肉・魚)+ビタミンCで吸収アップ、タンニンは控えめに
- サプリは自己判断で始めず、まず血液検査と医師・管理栄養士への相談を
鉄は、正しく整えれば、あなたの持ち味をしっかり後押ししてくれます。まずは今日の食事から、無理なく見直してみてください。



コメント
運動で鉄分がより必要になるのでこまめに鉄分を意識して摂らないとパフォーマンスがどんどん下がっちゃうんですよね😭
50代の私も気をつけなきゃと思います😆