「クイックターンの練習をすると、そのあと必ず目が回ってフラフラする」。これ、実はプールでとても多い悩みです。今日はケイコさんと一緒にほどきていきます。

コーチ、ターンのあとに目が回ってフラフラするんです…。これって私だけでしょうか。

いえいえ、すごく多い悩みなんですよ。クイックターン(フリップターン)で「目が回る・めまいを感じる」のは、本当によくあることなんです。

そうなんですね。原因と対処法、ちゃんと知りたいです。年齢や性別でも違うんですか。

そこも含めて、原因・年齢や性別の影響・具体的な対処法まで、順番に見ていきましょう。
まず結論|ターンで目が回るのは、原因を知れば減らせる
- 原因は内耳・視覚・呼吸の乱れ・体調の4つ(年齢性別で個人差あり)
- 正しいフォームと体調管理が重要
- 内耳(平衡感覚)のトレーニングでめまいは軽減できる
原因は内耳・視覚・呼吸の乱れ。フォームと体調管理がカギです。

原因がいくつもあるんですね。ひとつずつ知りたいです。
まずは原因から。大きく分けて4つあります。
| 原因 | 何が起きているか |
|---|---|
| ①内耳(三半規管)の刺激 | 急な回転で三半規管が過剰に刺激され、平衡感覚が一時的に乱れる。初心者ほど強く感じる |
| ②呼吸の乱れ(息止め) | 息を止めたまま力むと、息苦しさやふらつきを感じることがある |
| ③視覚の混乱 | 視界が急に変わり、視覚情報と体の感覚にズレが出る。目を開けたままだと混乱しやすい |
| ④体調の影響 | 疲労・脱水・低血糖・ストレスなど。体調不良の日は症状が強く出る |

耳の奥が回転を感じ取っているんですね。景色もぐるっと回りますし…。

そうなんです。しかも意外と大きいのが体調。疲れている日や水分が足りない日ほど、目が回りやすくなるんですよ。

なるほど…その日のコンディションでも変わるんですね。ちょっと安心しました、私だけじゃないんだって。
年齢や性別でも、目の回りやすさは変わる

年齢や性別でも変わるんですか。

変わりますよ。年代ごとに理由がずいぶん違うんです。
年齢による違いを整理すると、こうなります。
| 年代 | 傾向 |
|---|---|
| 若年層(子供・若い選手) | 内耳の感受性が高く回転に敏感で目が回りやすい。ただし適応力も高く、慣れるのも早い |
| 中高年層(成人以上) | 内耳の機能が安定していて回りにくい。ただし疲労やストレスが重なると乱れることがある |
| 高齢者 | 内耳の機能低下や筋力の衰えで不安定感を感じやすい。血圧の変動によるめまいも起きやすい |

性別でも違いがあります。女性は筋力が比較的少ないぶん、体の軸を保つ力が弱くてフォームが乱れやすいんです。

あ、それ私かもしれません…。

それに女性ホルモン(エストロゲン)の変動が内耳に影響して、特に月経前後はめまいを感じやすいことも知られています。

逆に男性は筋力があって軸を保ちやすいんですが、力任せのターンをするとフォームが崩れて、内耳への刺激が過剰になって目が回るんです。

力でねじ伏せようとすると逆効果なんですね。私は続けるのが苦手なので、無理に頑張らない方が向いているかも。
目が回るのを減らす、6つの対処法

それで、目が回るのを減らすにはどうすればいいですか。

対処法は6つあります。全部を一気にやらなくていいので、できそうなものから始めましょう。
| 対処法 | ポイント |
|---|---|
| ①練習で慣れる | 最初はゆっくり動作を確認し、徐々にスピードを上げる |
| ②正しいフォーム | 体の軸を保ち、頭の位置を安定させて余計な回転を減らす |
| ③視覚の安定 | プールの線や壁を視界に入れて、頭の位置を安定させる |
| ④呼吸を整える | ターン前後で深く息を吸い、呼吸の乱れを防ぐ |
| ⑤体調管理 | 水分補給・栄養補給を怠らない。長時間練習の日は特に注意 |
| ⑥筋力トレーニング | 体幹や肩周りを鍛える。ストレッチコードや体幹エクササイズがおすすめ |

6つもあると、正直ぜんぶ続けられる自信がなくて…。

大丈夫、全部いっぺんにやる必要はないんです。まずは③の視覚の安定だけでも。プールの線を目で追う、それだけで変わりますよ。

それなら私にもできそうです。見るのと閉じるの、両方ありなんですね。

そうです。ひとつ楽にできたら、次を足す。無理なく続く形が一番強いんですよ。
内耳そのものを鍛えて、めまいを軽減する

内耳そのものを鍛える方法もあるんですか。

あります。平衡感覚はトレーニングで鍛えられるんです。しかも陸で、お家やジムでできるものばかりですよ。
| トレーニング | 方法 | 効果 |
|---|---|---|
| ①頭や体の回転練習 | イスに座り頭をゆっくり左右・上下に。慣れたら立って体を傾けながら | 三半規管が回転に慣れ、過剰な反応を抑える |
| ②視覚とバランスの連携 | 一点を見つめながら頭を左右・上下に動かす。バランスボード上だとさらに効果的 | 視覚情報の混乱を軽減し平衡感覚を向上 |
| ③スピンチェア(回転椅子) | 回転椅子で目を開けたままゆっくり回転。速度を上げたり目を閉じて負荷調整 | 回転への耐性を高め、ターン後のめまいを軽減 |
| ④歩行中の回転 | 真っすぐ歩いて途中で1回転。慣れたら複数回転後に直進 | 動きながらの回転に慣れ、平衡感覚を向上 |

どれもお家でできそう。イスに座ってならテレビを見ながらでも続けられそうです。

それです、その発想。生活のついでに混ぜ込むのが、続けるコツなんですよ。
まとめ|原因が分かれば、ターンは怖くない
クイックターンで目が回る原因には、内耳や視覚の影響・呼吸の乱れ・体調の問題があります。年齢や性別も平衡感覚や筋力に影響するので、症状の出方には個人差があります。もし日常生活でもめまいが続くようなら、我慢せず医師などの専門家に相談してくださいね。

大事なのは、正しいフォーム・体調管理・トレーニングを続けること。全部を完璧にじゃなくて、無理なく続けることが一番です。

原因が分かったら、なんだか怖くなくなりました。少しずつ慣れていきます。
無理せず練習を重ねて、スムーズで快適なターンを目指していきましょう。



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