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クロールの歴史|自由形との違いと最速泳法への進化

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自由形のレースを見ると、選手はほぼクロールで泳ぎます。それでも種目名が「クロール」ではなく「自由形」なのは、自由形は種目名、クロールは泳法名だからです。

先に答え

クロールは誰か一人の発明ではありません。世界各地にあった交互の腕の泳ぎが、英国・豪州・米国・ハワイなどで競技用に磨かれ、現在の形へ近づきました。

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クロールの歴史を早見表で見る

時期クロールにつながる出来事
1844年北米先住民の交互に腕を動かす速い泳ぎがロンドンで紹介される
1870年代ジョン・トラジオンが水上から腕を戻す泳ぎを英国の競技会で披露
19世紀末〜20世紀初頭豪州で交互の腕と上下キックを組み合わせた泳ぎが発展
1912・1920年デューク・カハナモクが五輪100m自由形で優勝
1940年代古橋廣之進が自由形の記録で戦後日本を沸かせる
現代映像・ラップ・ストローク数を使い、選手ごとにフォームを調整
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自由形とクロールの違い

意味
自由形競技の種目名。基本的に泳ぎ方を選べる
クロール左右の腕を交互に動かす泳法名
メドレーの自由形背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ以外で泳ぐ区間

通常の自由形では泳法を選べますが、速さを出しやすいためクロールが使われます。個人メドレーとメドレーリレーの自由形区間だけは、ほかの3泳法とは違う泳ぎ方をします。

現在の自由形ルール

スタートとターン後は15mまでに頭を水面へ出し、ターンとゴールでは体の一部が壁に触れます。大会へ出るときは最新の競技規則と大会要項を確認してください。

クロールは世界各地の泳ぎから生まれた

19世紀のヨーロッパでは平泳ぎが広く使われていましたが、北米・南米・太平洋地域には、腕を交互に動かして速く進む泳ぎがありました。クロールの歴史は、それらの泳ぎが競技へ取り入れられていく物語です。

トラジオン|腕を水上から戻す

ジョン・トラジオンは南米で見た泳ぎを参考にし、1870年代の英国で交互の腕を水上から戻す泳ぎを披露しました。脚は現在のバタ足ではなく、横泳ぎに近いハサミ足でした。

オーストラリアン・クロール|上下キックと結びつく

19世紀末から20世紀初頭の豪州では、交互の腕と脚を上下へ打つキックを組み合わせた泳ぎが発展しました。キャビル一家をはじめ、多くの泳者と指導者が競技に合う形へ整えていきます。

アメリカン・クロール|テンポとキックが磨かれる

米国ではチャールズ・ダニエルズらがキック、腕のテンポ、呼吸を改良しました。さらにハワイ出身のデューク・カハナモクが1912年と1920年の五輪100m自由形で優勝し、クロール系の泳ぎが国際舞台へ広がりました。

なぜクロールは速いのか

  • 腕を交互に動かす:推進が途切れにくい
  • うつ伏せ姿勢:頭から脚までを水面近くへそろえやすい
  • 体を回せる:肩と体幹を使って腕を前へ戻せる
  • キックを変えられる:距離や速度に合わせて回数と強さを調整できる
  • 呼吸を選べる:左右・回数・タイミングをレースに合わせられる

クロールの速さは、力の強さだけでは決まりません。姿勢と水の抵抗については水泳で受ける抵抗の種類で詳しく解説しています。

2・4・6ビートキックの違い

キック1周期の回数使われやすい場面
2ビート左右の腕1周期で2回長い距離を落ち着いて泳ぐ
4ビート左右の腕1周期で4回呼吸や左右のリズムに合わせる
6ビート左右の腕1周期で6回短距離や加速したい区間

短距離だから必ず6ビート、長距離だから必ず2ビートという決まりはありません。同じ選手でも、スタート後、巡航、ラストスパートでキックを変えることがあります。

コーチ視点のポイント

キック数を増やしたら、25mのタイムだけでなく、呼吸のしやすさと後半の落ち方も比べます。脚だけが先に疲れるときは、腕とのタイミングを見直しましょう。

日本の自由形と古橋廣之進

戦後の日本自由形を象徴する選手が、「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋廣之進です。1940年代後半、400m・800m・1500m自由形などで世界水準を上回る記録を残し、日本の競泳を大きく盛り上げました。

現代のクロールは一つの型ではない

現在は水中映像、25mごとのラップ、ストローク数、ストローク頻度などを使い、選手ごとに泳ぎを調整します。短距離と長距離、身長、得意な呼吸側によって、腕のテンポやキックの使い方が変わります。

  • 25mごとのタイムを取る
  • 同じ距離のストローク数を数える
  • 呼吸側で体が沈んでいないか見る
  • 2ビートと6ビートで後半の泳ぎを比べる

よくある質問

クロールと自由形は同じですか?

同じではありません。自由形は種目名、クロールは泳法名です。自由形では泳法を選べますが、実際の競技では速いクロールが使われます。

クロールを発明したのは誰ですか?

一人には決められません。世界各地の泳ぎをもとに、多くの泳者と指導者が腕、キック、呼吸を改良して現在の形へつなげました。

6ビートのほうが速いですか?

加速しやすい一方、脚の負担も増えます。距離と泳ぎ方に合わせ、タイムと後半の動きを比べて選びます。

まとめ

  • 自由形は種目名、クロールは泳法名
  • クロールは複数地域の泳ぎが重なって発展した
  • 交互の腕、姿勢、体の回転、キックの調整が速さを支える
  • 2・4・6ビートは距離と選手に合わせて使い分ける

ほかの泳法の歴史は、背泳ぎ平泳ぎバタフライをご覧ください。メドレーの順番は個人メドレー、15mなどの変化は競泳ルールの歴史にまとめています。

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