

コーチ、泳ぎ始めて数本で、ゴーグルが真っ白になっちゃうんですよ。壁に近づくたびに目をこすって集中が切れるし、くもり止めスプレーを使ってもすぐ効かなくなって…。

そのストレス、よく分かるよ。レーンロープも、コーチの合図も、壁までの距離も見えにくくなるよね。たった数十分の練習でも、視界がぼやけてるだけで集中力も泳ぎの精度も大きく落ちるんだ。

どうにかならないですかね?

なるよ。今日はゴーグルがくもる本当の理由と、くもりを根本から減らす習慣を話すね。くもり止めの正しい使い方、やってはいけない手入れ、買い替えのタイミングまで、まとめてお話しするよ。
まず結論|くもりは「習慣」で防げます

結論から言うね。ゴーグルのくもりを防ぐ要点はこの3つだよ👇
- くもる原因は「温度差」と「皮脂」の2つ → ここを断つのが基本
- スプレー・ジェル・くもり止めシールを使い分ける → 状況に合わせて選ぶ
- 指で擦る・洗剤で洗うのはNG → レンズの寿命を縮めます
くもりは「ゴーグルが古いから」ではなく、習慣で防げます。

えっ、「古いから」じゃないんですね。意外でした。
ゴーグルがくもる本当の理由|温度差と皮脂の二つが原因

まず最初に伝えたいのは、ゴーグルがくもるのは「ゴーグルが古いから」だけじゃないってこと。新品でも、使い方や保管方法によってはすぐくもるんだ。くもりの正体は、レンズ内側についた細かい水滴。この水滴ができる原因は、大きく分けて二つあるよ。
原因① 温度差(顔の熱とプール水温の差)

泳いでいる間、顔の周りには体温に近い空気の層ができてる。一方でゴーグルの外側はプールの水で冷えている。この温度差で、ゴーグルの内側に湿った空気が触れた瞬間に水滴(=くもり)が発生するんだ。

それなら、冬の屋内プールは特にくもりやすそうですね。

まさにそう。真夏の屋外プールよりも、冬の屋内プールの方がくもりやすいのはこの理由なんだ。室内の湿度が高くて、顔とプール水温の差も大きくなりやすいからね。
原因② 皮脂・日焼け止め・化粧品の付着

本来、新品のゴーグル内側にはくもり止めコーティングが施されてる。このコーティングが、内側についた水滴を均一に薄く広げてくれるから、視界が確保される仕組みなんだ。

ところが、顔の皮脂・日焼け止め・化粧品がレンズ内側に付くと、コーティングが油膜で覆われて機能しなくなる。一度油膜がついたゴーグルは、スプレーで応急処置をしても、数本泳ぐとまたくもるんだ。

油膜が原因だったんですか…。

そう。つまり、「くもり対策=コーティングを守ること」と「皮脂を持ち込まないこと」がほぼすべて。これを意識するだけで、くもりの頻度は大きく変わってくるよ。
くもり止めスプレー・ジェル・くもり止めシールの使い分け

市販のくもり止めって、いろいろな種類がありますよね。どう選べばいいんですか?

それぞれ特性が違うんだ。自分の使い方に合うものを選ぶと効果が長持ちしやすいよ。順に説明するね。
スプレータイプ|手軽さ重視・短時間練習向き

レンズ内側に吹き付けて、軽く水で流すだけ。準備が早いのが最大のメリットだよ。マスターズの大会前のアップなど、サッと使いたい場面に向いてる。一方で、効果の持続時間は短め。1〜2時間の練習で1回は付け直しが必要になることもあるんだ。ロング練習をする人には、次のジェルタイプの方が合ってるかもね。
ジェル(リキッド)タイプ|持続時間重視・長距離練習向き

少量を指先につけて、レンズ内側に薄く塗り広げ、軽く水ですすいで使う。スプレーよりも持続時間が長く、2〜3時間の練習でも効きやすいタイプだよ。

指でレンズを触っても大丈夫なんですか?

そこが注意点。指でレンズ内側を直接触ることになるから、コーティングを傷めないよう「優しく塗る」のがコツだよ。爪で擦らない、強く押し付けない、これだけでもち方がかなり変わるんだ。
くもり止めシール(貼るタイプ)|長期使用・遠征向き

レンズの内側に貼るだけでくもり止めコーティングが定着するのが、シールタイプ(貼るタイプ)。一度貼れば数十回の練習で効果が持続するものもあって、毎回スプレーやジェルを塗り直す手間が省けるよ。

液漏れの心配がなくて、機内持ち込みでも気を遣わなくていいから、遠征や合宿のお供にもぴったり。使用感はスプレーやジェルとは少し違って、貼ったあとは「塗らなくていい」状態になる。普段はスプレーやジェル+遠征時はシール、という使い分けもひとつの方法だよ。
練習後に「仕込む」方法|乾燥定着で持続力アップ

現場でマスターズスイマーから「練習が終わった後にゴーグルにくもり止めを塗っておくと、次の練習までそのまま使える」という話を聞くことがあるんだ。これは理論的にも理にかなった使い方で、塗布した直後より、乾燥して皮膜が定着した状態の方がくもり止め効果が安定しやすいとされているよ。手順はこう。
- 練習後にゴーグルを真水で軽くすすぐ
- 水気をやさしく振り切る(内側を拭かない)
- くもり止めをレンズの内側に薄く塗布
- ケースに入れて、風通しのよい日陰で乾燥
- 次回練習までそのまま保管

家を出る前にバタバタ塗らなくて済むのは、助かりますね!

遠征や朝練前にも助かる仕込み方だよ。ただ注意点がひとつ。製品によっては「塗布直後にすすぐ」タイプもあって、その場合は乾燥放置が逆効果になることがあるんだ。お手持ちのくもり止めの取扱説明書を確認してから取り入れてね。
使う時の共通の注意点

どのタイプにも共通する大事なポイントが二つあるよ。
- 新品のゴーグルにいきなりくもり止めを塗らない(元のコーティングが生きているうちは不要・むしろ逆効果になることも)
- 使ったあとは軽く水で流す(成分が残ったまま乾かすとレンズが白くくもります)

新品の状態でいきなりスプレーを使うと、コーティングと製品の成分がぶつかってムラになることがある。「最初は何もつけずに使い始めて、くもり始めたらくもり止めを使う」のが基本の流れだよ。練習用ゴーグルのくもり止めは、楽天やAmazonで「くもり止めスプレー 水泳」「ゴーグル くもり止め ジェル」と検索すると、各メーカーから数百円〜千円台で販売されてる。スイマー向けのものを選んでおけば大きな失敗はないよ。

塗る面は、内側でいいんですよね?

大事なところ!ごくまれにゴーグルの外側に塗っちゃう人がいるんだ。くもり止めはレンズの内側に塗布した時にだけ効果が出るから、塗る面を間違えないように気をつけてね。
やってはいけないNG習慣|「指で擦る」「洗剤で洗う」が寿命を一気に縮める

くもりに困った時、つい無意識でやってしまいがちな行動の中には、実はゴーグルの寿命を一気に縮める習慣があるんだ。多くのスイマーを見ていて感じるのは、ここを直すだけでくもり頻度がぐっと減るということだよ。
NG① レンズ内側を指で擦る

くもったら、つい指でゴシゴシしちゃってました…。

一時的にスッキリ見えるから癖になりやすいよね。でも、これがくもり止めコーティングを物理的に剥がす一番の原因なんだ。一度剥がれたコーティングは元には戻らない。指先には皮脂もついてるから、油膜を上塗りすることにもなる。練習中にくもったら、レンズ内側に軽くプール水を入れて、軽く揺らして流す。これで応急処置としては十分。指は入れない、これだけ守ると寿命が大きく変わるよ。
NG② 食器用洗剤・シャンプーで洗う

「中性洗剤で洗えばくもりが取れる」という話を聞いたことがある人もいるかも。確かに皮脂は落ちるけど、同時にくもり止めコーティングも洗い流してしまうんだ。シャンプーやボディーソープも同じ。練習後、シャワーのついでにゴーグルも一緒に洗う人がいるけど、これも避けたい習慣だよ。基本のお手入れは「真水でサッとすすぐだけ」。これが一番ゴーグルにとって優しい方法なんだ。
NG③ 唾液をつける

昔から「くもったら唾を塗る」って言いますよね。あれも、よくないんですか?

確かに一時的にくもりは軽くなるんだけど、これも結果的にコーティングを劣化させ、雑菌を内側に持ち込む方法なんだ。緊急時の応急処置としてどうしても、というケース以外では避けるのをおすすめするよ。市販のくもり止めを一本持っておく方が、結果的にゴーグルが長持ちしてコスパも良くなるんだ。
NG④ 顔につけたままおでこに上げる

休憩中や壁につく度にゴーグルをおでこに上げる癖がある人は要注意。髪・額の皮脂・日焼け止めがレンズ内側に直接付着するんだ。休憩でゴーグルを外す時は、首にかけるか、プールサイドに置く方が、レンズの状態が長く保たれるよ。

無意識でおでこに上げてました…。気をつけます。
「くもる原因」を絶つ習慣|練習前と練習後にできること

くもり止めはあくまで対症療法なんだ。そもそもくもりにくい状態を作る習慣を組み込めると、くもり止めを使う頻度自体が減って、ゴーグルが長持ちするよ。
習慣① 練習前に顔をしっかり洗う

プールに入る前のシャワーで、顔を丁寧に洗う。これだけで皮脂・日焼け止め・化粧品の持ち込みがかなり減るよ。特に屋外プールで練習する人は、日焼け止めをおでこ・目の上にしっかり塗ってるはず。練習前に「ゴーグルが当たる範囲だけは丁寧にすすぐ」くらいの意識でも効果があるんだ。

屋外プールで泳ぐ人は、日焼け対策とゴーグル管理を両立する必要があるね。夏の屋外プール解禁前に気をつけるべき5つのことでも触れてるけど、ゴーグルへの影響を考えると「目の周辺は最後に塗る・なじませてからプールに入る」順番がおすすめだよ。
習慣② 練習後は真水ですすぐだけ

練習が終わったら、シャワーの真水でゴーグル全体をサッとすすぐ。これでプールの塩素・皮脂・汗を流せる。このときレンズ内側はこすらない。水で流すだけで十分だよ。塩素が残ったまま乾燥すると、ゴム部分とコーティングの両方が劣化する。塩素はゴーグルにとって最大の敵のひとつなんだ。
習慣③ ジムバッグの中で「裸」にしない

ゴーグルをそのまま水着やタオルと一緒にジムバッグに突っ込む人が多いけど、これもレンズに細かい傷を入れる原因になるんだ。タオルの繊維、水着のジッパー、ロッカーキー、すべてレンズを傷つける可能性がある。専用のゴーグルケースに入れる、付属の袋に戻す、それが手間ならジップロックでも十分。「単独で守る」意識があるだけでレンズの寿命は伸びるよ。

バッグに直接入れてました…。
習慣④ 風通しのいい日陰で乾かす

すすいだあとは、直射日光を避けて陰干し。直射日光と高温は、ゴム・シリコン部分の劣化を一気に進めるんだ。夏場、車のダッシュボードに置いたまま忘れた、というのが一番ありがちなダメージパターンだよ。練習後はバッグから出して、家に帰ったらすぐ干す。これだけでゴーグルの寿命が一段階伸びる。

練習用ゴーグルは消耗品だけど、扱い方ひとつで2〜3倍長く使えるようになる。新品が切れた時のために普段から1〜2個ストックしておくのも、地味だけど大事な準備かもね。Amazonや楽天で気に入ったモデルを見つけたら、レース用と練習用で複数揃えておくと安心だよ。
ゴーグルの寿命と買い替えのタイミング

どれくらいで買い替えるのが目安なんですか?

どれだけ大事に使っても、ゴーグルは消耗品なんだ。「くもり止めを使ってもすぐくもる」段階に来たら、それはコーティングが寿命を迎えた合図と捉えるのが自然だよ。
買い替えサイン

こんなサインが出たら買い替えどきだよ。
- くもり止めを塗っても、数本でくもりが戻る
- レンズ内側に細かい傷が増えてきた
- ゴム・シリコン部分にベタつきや変色が出てきた
- 水が漏れる頻度が上がった
- ストラップの伸びが戻らなくなった

練習頻度にもよるけど、週3〜4回練習する人なら3〜6ヶ月が一つの目安。週1回ペースの人でも、1年を超えると素材自体の劣化が進むよ。
「練習用」と「レース用」を分ける考え方

マスターズの大会に出る人には、練習用とレース用を分ける方法もおすすめ。レース用は数回しか使わないから、コーティングがいい状態のまま長く保てる。「ここぞ」という場面でくもって失敗するリスクが減るよ。

飛び込みでゴーグルが外れる原因とその対策でも触れてるけど、レース用は飛び込み・ターンに耐えられるフィット感が重要なんだ。くもり対策とフィット対策はセットで考えると、レースで「視界が確保できないせいで失敗する」事故をかなり減らせるよ。

本番用は分けておくと、安心ですね。なるほど。
最近のスマートゴーグルという選択肢

最近は、レンズにタイムやラップ数を表示できる水泳用スマートゴーグルも普及してきたよ。基本のお手入れとくもり対策は普通のゴーグルと同じ。むしろ電子機器が入ってる分、水分を残したまま放置しない・雑に扱わないを徹底することで長く使えるんだ。
よくあるご質問
Q. 新品なのにすぐくもるのはなぜ?

新品なのに、すぐくもることがあるんですけど、どうしてですか?

使い始めの段階で、すでに皮脂が付着している可能性があるんだ。一度真水でゴーグル内側を軽くすすぐと改善することがあるよ。それでも改善しない場合は、コーティングが弱いモデルか、輸送中に傷んでいた可能性もある。
Q. くもり止めスプレーは目に染みませんか?

スプレーって、目に染みたりしないんですか?

スイマー向けの製品は、目に入っても比較的刺激が少なく作られているものがほとんどだよ。それでも使用後に水ですすぐ手順は省かないのをおすすめする。眼科系の持病がある方は、念のため事前に主治医に確認すると安心だよ。
Q. 子どものゴーグルにもくもり止めを使ってOK?

子どものゴーグルにも使って大丈夫ですか?

使っても問題ないよ。ただ、子どもはレンズ内側を指で擦りやすい傾向があるから、まずは「指で擦らない・水で流すだけ」の習慣づけが先。それだけでもくもり頻度はかなり減るんだ。
Q. レーンによってくもりやすさが変わる気がするのですが

レーンによってくもりやすさが違う気がするんですけど、気のせいですか?

気のせいじゃないかもね。屋内プールの場合、レーン位置によって水温・気温・湿度の感じ方が微妙に違うことがあるんだ。とはいえレーンを選べる場面は限られるから、ゴーグル側で対策するのが現実的だよ。
Q. ミラーレンズはくもりやすい?

ミラーレンズって、くもりやすいんですか?

レンズの色や反射加工自体は、くもりやすさに直接関係しないんだ。内側のコーティングの質と状態が主に効く。ミラーレンズだからくもりやすいということはなくて、屋外プールの眩しさが気になる人には選択肢のひとつとしてアリだよ。
まとめ:くもりは「対症療法」より「習慣」で減らす

ゴーグルがくもって見えない悩みを減らす5つのポイントをまとめるね。
- ✅ くもりの正体は「温度差+皮脂」の二つ
- ✅ くもり止めはタイプ別に使い分け(スプレー/ジェル/シール)
- ✅ 指で擦る・洗剤で洗う・唾を塗るは避ける
- ✅ 練習前後の「真水ですすぐ・陰干し」を徹底
- ✅ 3〜6ヶ月を目安に買い替えを検討

くもり止めスプレーは強力な味方だけど、それ以上に「くもりにくくする習慣」を作る方が効果は長く続きます。指で擦らない、シャンプーで洗わない、ジムバッグの中で裸にしない。この三つを守るだけでも、ゴーグルとの付き合い方が大きく変わってくるよ。

視界がクリアだと、練習の質も上がりそうですね。小さな習慣から始めてみます!

その意気だね。視界が確保された練習は、それだけで集中力も泳ぎの精度も変わる。小さな習慣を積み重ねて、毎回の練習を気持ちよく泳げる状態に整えていこう。
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