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スイマーの食事は「足りているか」から|自分に必要な量を見極める基本の考え方

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「水泳をしているのに、何を食べたらいいか分からない」「ネットの情報がバラバラで、結局どれが自分に合うのか分からない」——多くのスイマーから聞く声です。

競泳は消費カロリーが大きく、必要な量が年代・性別・練習量で大きく変わります。それなのに栄養の話は「プロテインは?」「サプリは?」と枝葉から始まりがち。この記事(栄養シリーズ第1回)では、いちばんの土台「自分に足りているか」の見極め方を整理します。

シゲさん
シゲさん

コーチ、水泳やってると、プロテインとかサプリとか、何を摂ればいいんでしょう?

よしのりコーチ
よしのりコーチ

その気持ちは分かります。でも、じつはその前が大事なんです。「種類」より先に「量」が合っているか。ここがずれていると、いいサプリを足しても効果が出にくいんですよ。

先に結論

栄養は「種類」より先に「量」から

  • 順序:種類(サプリ・プロテイン)より先に、量が合っているか
  • 上乗せ:練習で使った分を上乗せして考える。足りていない人の方が多い
  • サイン:ガス欠・回復の遅れ・意図しない体重減は「足りない」サイン
  • 判断:体重だけで判断しない。調子・睡眠・故障の頻度も見る
  • 補食:補食は「お菓子」ではなく「もう1食」。3食にこだわらず量を確保

「何を食べるか」の前に、「足りているか」を見極めましょう。

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まず「種類」より「量」

栄養の話は、つい「何を食べるか」の種類に進みがちです。でも、スイマーの悩みのほとんどは、種類ではなく「量」のずれから来ています。

練習量に対して食事が足りていなければ、いくら良いプロテインを飲んでも疲労は抜けません。逆に食べすぎていれば、ヘルシーな食材を選んでも体は重い。種類選びは「量が合っている前提」で意味を持ちます。だからまず、今の食事量が自分に合っているかを見極めましょう。

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必要なエネルギー量の、ざっくり目安

厳密な計算は栄養士の仕事ですが、自分の立ち位置を知る目安は持っておくと役立ちます。

  • 運動しない大人のベース:女性およそ1,700〜2,000kcal/男性およそ2,200〜2,500kcal
  • 水泳の消費:ゆっくりで1時間300〜500kcal、しっかり泳ぐと500〜800kcal
  • 例:平日2時間しっかり泳ぐ社会人なら、練習日はベース+700〜1,000kcalほど

「思ったより多い」と感じた方が多いはずです。実際、練習量に食事が追いついていない人の方が明らかに多く、とくに「太りたくないから控えめに」という人ほど、ギャップが広がりがちです。

年代で意識したい違い

  • 小中高生:成長そのものにエネルギーが必要。練習量+成長分
  • 大学生〜30代:基礎代謝が高く、練習量に応じて素直に増える
  • 40〜50代マスターズ:代謝は落ちても練習量はむしろ多く、必要量は思ったより高い
  • 60代以降:必要量は減るが、タンパク質をきちんと摂る重要性はむしろ増す

「足りている/足りていない」サインを読む

カロリー計算だけで判断するのは難しいので、体から出るサインを読む習慣を持ちましょう。思っている以上に「足りないサイン」を出している人が多いです。

足りていないサイン

  • 練習後半で急に力が抜ける「ガス欠」が増えた
  • 練習後の回復が遅い・翌日にだるさが残る
  • 練習中・後に強い空腹感
  • 意図していないのに体重が緩やかに落ちてきた
  • 風邪や口内炎ができやすくなった
  • 気分が落ち込みやすい・集中が続かない
  • 女性は月経周期の乱れ

1つだけなら一時的なこともありますが、複数同時に出ているなら、まず「量が足りているか」を疑いましょう。

足りているサイン

  • 練習の終盤でも最初と同じ動きを保てる
  • 翌朝、体の重さが残らず目覚められる
  • 体重がシーズンの中で大きく動かず安定
  • 体調を崩しにくく、回復しやすい

逆に、練習後に強烈に眠い・体が重い・お腹まわりに脂肪がつきやすい、が増えたら食べすぎのサイン。量の見直しどきです。

体重だけで判断しない

体重は1〜2日の食事量・水分・腸の中身でも動くので、短期の増減に振り回されると判断を誤ります。もう少し長い目で、次の3つを見ましょう。

  • 調子の安定感:「動く日」と「動かない日」の差が大きすぎないか
  • 睡眠と回復感:同じ睡眠時間でも、朝の体の軽さが戻っているか
  • 故障・不調の頻度:練習を変えていないのに故障が増えたら、食事の量・質を見直す価値

補食は「お菓子」ではなく「もう1食」

「3食しっかり食べているのに足りない」人によくあるのが、補食(間食)の使い方が足りていないパターンです。スイマーにとって補食は「お菓子」ではなく「もう1食」と捉えるくらいがちょうどいい感覚です。

1食の量を増やすには胃腸の限界があります。補食を1日1〜2回入れて、1回の食事量は無理のない範囲に抑える——このほうが体が楽になる人は多く、とくに胃腸が強くないマスターズの方には試す価値があります。

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