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トンガでザトウクジラと泳げる?ホエールスイムのルール・時期・注意点

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南太平洋のトンガ王国では、政府の許可を受けた事業者とガイドのもとで、ザトウクジラとのホエールスイムに参加できます。

この記事では、2013年規則と国際捕鯨委員会(IWC)の資料をもとに、参加人数、距離、装備、シーズン、安全面を整理します。規則や運航状況は変わる可能性があるため、予約時にはトンガ観光当局と認可事業者の最新案内を確認してください。

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トンガ王国 — 南太平洋の島々

トンガはフィジーの東、ニュージーランドの北東に位置する島国で、170以上の島から構成されています。人口は約10万人と、規模としては小さな国です。日付変更線のすぐ西側に位置するため、「世界で最も早く日付が変わる国」のひとつとしても知られています。日本人にはラグビーの強豪国としてのイメージが強いかもしれません。

南半球の冬にあたる時期、ザトウクジラは繁殖や子育てのためトンガ周辺へ回遊します。一般にホエールスイムは7月〜10月頃に行われますが、野生動物と海況が相手なので、出航や遭遇、入水できるかどうかは保証されません。

トンガでは、ホエールスイムを許可制の観光事業として管理しています。国や地域ごとに海洋哺乳類への接近規則は異なり、トンガの許可が他地域でも通用するわけではありません。

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2013年規則で決められている主なルール

トンガでは2008年の法律と2013年の規則に基づき、ホエールウォッチングとホエールスイムの事業者・船舶を許可制で管理しています。

主なルールはこんな感じです。

項目2013年規則の要点
参加方法認可されたホエールスイム事業者の認定船から、訓練を受けた現地ガイドと入水
水中人数利用者4人とガイド1人まで
距離泳者はクジラから5m以上。入水・回収時の船は緊急時を除き10m以上
装備・行動SCUBAと人工照明は禁止。大きな音を出さず、追跡・接触をしない
中止判断クジラが警戒・混乱した兆候を示した場合や、事業者が海況を危険と判断した場合は中止

参加者は静かに入水し、追いかけず、触らず、ガイドの指示に従います。クジラが警戒・回避行動を示したら、距離を取り入水を終了します。

参加前に確認すること

ライセンス、海況判断、泳者数、保険、入水できなかった場合の条件を予約前に確認

外洋でのスノーケリングは、プールで泳げることと同じではありません。船酔い、波、流れ、低体温、パニックの可能性があります。持病や体調に不安がある場合は事前に医療者と事業者へ相談し、当日は無理に入水しないでください。

ザトウクジラのサイズ感を考えてみる

ザトウクジラの成体は、体長12〜16m、体重30トン前後。バスがすっぽり水中に浮かんでいる、と考えてもらうと感覚に近いかもしれません。

規則の5mは最低距離です。ザトウクジラは巨大な野生動物なので、自分から距離を詰めず、尾びれや胸びれの動きとガイドの位置を確認します。

母子のペアが見られることもありますが、授乳や休息を妨げない配慮が特に重要です。子クジラから近づいてきた場合でも触れず、母クジラとの間に入らず、ガイドの指示に従って距離を取ります。

ザトウクジラの「ソング」が聞こえる海

ホエールスイムの大きな魅力の一つが、水中で聞こえる「ザトウクジラの歌」です。ザトウクジラは繁殖期になると、オスが長い「ソング」と呼ばれる鳴き声を発することで知られています。

このソングは、低音から高音までフレーズが繋がる構造になっていて、同じ海域のオスたちはほぼ同じパターンを共有していると言われています。数分から数十分にわたって、複雑な音の連なりが続くのが特徴です。

水中では、クジラが見えていない時にもソングが聞こえることがあります。聞こえ方は個体との距離、海況、船の音で変わります。

なぜトンガで「合法」なのか

野生のクジラへの接近距離や遊泳の可否は国・地域によって異なります。旅行先のルールをトンガと同じだと考えず、その地域の行政機関や海洋保護当局の案内を確認する必要があります。

トンガのホエールスイムは、ライセンスを持つ事業者とガイドのもとで、距離・人数・時間を守って行う観光事業です。

ホエールツーリズムは地域経済に関わる一方、母子への反復接近など生態への影響も研究されています。認可の有無だけでなく、静かな接近、休息時間、入水中止の判断を重視する事業者を選ぶ視点も必要です。

水泳の枠を超えた「水との関わり方」

ここまでこのシリーズで扱ってきた話は、競泳プールから一歩外に出た「水との関わり方」のバリエーションでした。

1900年パリ五輪の川での競泳、ドバイの世界最深プール、水温5℃以下のアイススイミング、ウェールズの泥水ボグ・スノーケリング、ソープの選考会の話、日本の古式泳法、そして今回のトンガのホエールスイム。

どれも「水の中での出来事」というくくりでは同じですが、目的も、場所も、付き合い方も、まったく違います。水泳という言葉の中には、こんなに広い世界が含まれているんだなと、改めて感じます。

行くならいつ、どこから?

ホエールスイムは一般に7月〜10月頃が中心です。時期内でも天候や海況、クジラの行動によって出航中止や観察のみになる場合があります。旅程には予備日を持たせ、遭遇保証をうたう案内には注意しましょう。

主な拠点にはトンガタプ島、ババウ諸島(Vava’u)、ハアパイ諸島などがあります。航空路線、国内移動、入国条件は変わるため、予約時点の航空会社・公的渡航情報を確認してください。

料金は島、船の定員、日数、宿泊の有無で大きく変わります。価格だけで選ばず、事業者のライセンス、ガイド人数、キャンセル条件、海に入れなかった場合の扱い、旅行保険の補償範囲を確認します。

プールとはまったく異なる外洋での活動です。泳力だけでなく、波や船酔いへの対応、スノーケル経験、ガイドの説明を理解して行動できることも参加判断に含めましょう。

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