大会当日は、練習の成果を出し切る大事な一日。ところが「練習ではいいのに本番だけ力が出ない」という声はとても多いんです。その原因の多くは、泳力ではなく会場での過ごし方にあります。
この記事は、前夜の準備から会場入り・アップ・レース・回復・合間まで、当日を時系列で丸ごとナビゲートする「本番の総合ガイド」です。踏み込みたいテーマは専用記事へリンクしているので、当日の動きの地図として使ってください。

コーチ、練習ではいい感じなのに、本番だけ力が出ないんです。緊張のせいでしょうか?

じつは、原因の多くは泳力ではなく会場での過ごし方なんです。前夜からレース後まで、やることを地図にしておけば、迷わず緊張も減って、実力を出し切れますよ。
先に結論
本番の出来は「会場での過ごし方」で決まる
- 原因:本番で力が出ないのは、泳力でなく会場での過ごし方が多い
- 地図:前夜〜会場入り〜アップ〜レース〜回復〜合間を時系列で
- 準備:やることを事前に決めておけば、迷わず緊張も減る
当日の動きを「地図」にしておけば、実力を出し切れます。
① 会場入り前の準備(前日〜当日朝)
持ち物を前夜にそろえる
忘れ物は当日の心の余裕を奪います。前夜にバッグへ詰めてしまいましょう。
- 競技用具:レース水着(予備も)・ゴーグル(予備も)・キャップ2枚
- ケア用品:タオル数枚・保温用ジャージやバスタオル・サンダル
- 補給:スポーツドリンク・水・軽食(おにぎり・バナナ・ゼリー)
- 情報:プログラム・タイムスケジュール・招集時刻のメモ
水着は本番でいちばん大事な道具です。迷っている人は競泳水着の選び方(マスターズ実践編)も参考に。
前夜の睡眠を整える
前夜は6〜8時間の睡眠が理想ですが、緊張で眠れないのは珍しくありません。大事なのは「眠らなきゃ」と焦らないこと。1晩くらい眠りが浅くても本番は大きく崩れません。そう知るだけで、かえって眠りやすくなります。寝る前はスマホを控え、部屋を暗くして。カフェインは夕方以降ひかえめに。
朝食は軽め・消化のよいものを
レースの2〜3時間前までに食べ終えるのが目安。おにぎり・トースト・バナナなど消化のよい炭水化物がよく、脂っこいものや重い食事は避けます。競泳レース当日の補食ガイドで「いつ・何を食べるか」をまとめています。
② 会場到着後の行動
最初のレースの2時間前には到着を。ロッカー・トイレ・アップ用プール・招集所の位置を最初に確認すると、動線が分かって落ち着きます。レースプランは本番直前に新しいことを考えず、練習で決めたペース配分と、ターン・フィニッシュで意識する1つだけを確認します。
③ ウォーミングアップ
アップは体温と心拍をレース仕様に上げ、神経系を起こすための必須プロセス。やらずに入ると最初の25mで出遅れます。軽いスイム200〜400m→キック50m×4→スプリント25m×2〜4(本番の感覚で数本)→フォーム確認50m×2、が一例です。くわしいアップメニューはこちら。アップから本番まで空くときは、体を冷やさず途中で動かし直しましょう。
④ レース直前の過ごし方
招集所からスタート台まで毎回同じ手順で過ごすと、緊張する場面でも「いつもの自分」に戻れます。お気に入りの1曲、ゆっくり吐く深呼吸、目を閉じてレースを1本イメージ——自分のルーティンを決めておきましょう。ゴーグルのフィットと水着を最終チェックし、アップ後はジャージや靴下で保温を。
緊張との付き合い方は競泳本番前の不安と上手に付き合う対処法でくわしく解説しています。
⑤ レース後の過ごし方
レース直後は疲れがたまっています。200〜400mを軽く泳いで流すクールダウンで、回復が早まり次のレースにも響きにくくなります。軽いストレッチで肩・腰・脚の張りをゆるめ、レースは「良かった点・直したい点」を1つずつだけメモ。反省しすぎないのがコツです。
複数レースがある日の合間の過ごし方は大会での回復力を最大化する方法にまとめています。
まとめ
- 本番で力が出ない原因は、泳力でなく会場での過ごし方が多い
- 前夜の準備・睡眠・朝食から、当日を時系列で地図にする
- アップ・ルーティン・保温・クールダウンを、毎回同じ手順で
- やることが決まっていれば、迷わず緊張も減る



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