「理想の自分を思い描けば成功が近づく」——イメージトレーニングの話は、水泳でもよく耳にします。ところが、理想を描くだけではなかなか上達につながりません。今日のタクミさんは、いつも通り気合十分でやってきました。

コーチ、僕もう決めました。理想の泳ぎをガンガン頭に焼き付けて、一気に上達します!

タクミさん、意気込みはうれしいんだけど、その「理想を思い描くだけ」だと、思ったように速くならないことが多いんだ。

えっ、理想をイメージするだけじゃダメなんですか!?

本当に大事なのは、今の自分を正しくイメージできるかなんだよ。
「自分のことは自分が一番わかっている」——そう思っている人ほど、実は要注意です。これができていないスイマーは、意外と多いのです。
まず結論|成長の鍵は「イメージ力」
- 上達の鍵は自分を正しく知るイメージ力
- イメージと実際の泳ぎのズレに気づくことが成長の出発点
- 動画やフィードバックで客観的に自分を見る習慣をつける
速く上達する人は、今の自分を正しくイメージできる人です。

「理想を描く」んじゃなくて、まず「今の自分を知る」のが先ってことですか。早く続きを教えてください!
「イメージ通りに泳げている」と思っていませんか?

タクミさん、撮ってもらった自分の泳ぎを見て「思ってたよりストリームラインが崩れてる」って感じたこと、ない?

うわ、あります。「キック打ってるつもりが全然進んでない」「腕を前に伸ばしてるつもりが伸びてない」…見るたびにイメージと違うんですよ。

それがまさに、今の自分を正しくイメージできていない証拠なんだ。その状態だと、コーチのアドバイスも正しくイメージできなくてね。

たとえばどんなアドバイスですか?

「もっと肘を高く」「キックを止めない」「頭が上がりすぎ」みたいなね。このときやってるつもりなのに直らない、って思うこと、ない?

あります、あります…「ちゃんとやってるのにな」って毎回思ってました。
その原因は、理想のフォームばかり意識して、今の自分のフォームを把握できていないこと。今の状態がわからなければ、どこをどう直せばいいかもわかりません。これでは、いくら努力しても「やってるつもり」で終わってしまいます。
ゴールだけ知っていても、たどり着けない

「なりたい自分」を思い描くのは大事だよ。でもその前に、今の自分を正しく知ることができていないと、ゴールには着けないんだ。

ゴールさえわかってればいい、ってわけじゃないんですか?

うん。理想のフォームだけ知っていても、スタート地点(今の自分)がわからなければ、どっちに進めばいいか決まらないよね。
上達が早い人と、なかなか直らない人。その違いを整理すると、こうなります。
| 上達が早い人 | なかなか直らない人 |
|---|---|
| 理想と今のフォームの違いを正しくイメージできる | 今と理想のズレを把握できていない |
| 言われたことをすぐ修正できる | 「やってるつもり」で止まってしまう |
| 試行錯誤しながら自分で調整できる | どう直せばいいかわからない |
「正しいイメージ力」を身につける3つの方法

わかりました、じゃあ全部いっぺんにやります!その「今の自分を正しくイメージする力」ってどうやって鍛えるんですか?

焦らない焦らない。方法は大きく3つ。順番に見ていこう。
【1. 自分の泳ぎを客観的に見る】まずは動画を撮ってチェックすること。実際の映像とコーチのアドバイスを照らし合わせると、イメージとのズレがはっきり見えます。

「もっとキック打って」と言われて、自分では打ってるつもりでも、動画だとほとんど動いてない…なんてよくあるよ。

うっ、それ完全に僕のことかもしれません…。

あとは上手なスイマーと見比べるのもおすすめ。理想のフォームと自分の泳ぎを並べると、どこが違うか具体的に見えてくるよ。
【2. コーチの指摘を「映像」として思い浮かべる】アドバイスを「言葉」だけで理解しようとしていませんか。大事なのは、頭の中で映像としてイメージすることです。

映像として、ですか。たとえば「ストリームラインを意識して」って言われたら?

目を閉じて、自分の腕の伸びや体の姿勢を思い描く。そして理想のフォームとの違いをイメージして修正する。この練習を積むと、実際の動きにも反映しやすくなるんだ。
【3. 水中での感覚を意識する】最後は、泳ぎながら「今のフォームはどうなっているか」を常に考えること。次の3点を意識してみてください。
- どこに力が入っているか
- どの部分が水の抵抗を受けているか
- 肩や腕、足の動きはイメージ通りか

泳ぎながら自分をチェックするんですね。よし、今日から全部いっぺんに意識します!

その勢いはいいね。ただ全部を一度にじゃなくて、まずはひとつずつ。意識しながら泳ぐと、イメージと実際の動きのズレに気づきやすくなるよ。
まとめ|イメージ力を鍛えれば、成長スピードが変わる
上達するスイマーは、理想の泳ぎを思い描くだけでなく、今の自分の泳ぎを正しくイメージできる——ここが共通点です。今日のポイントは、この3つ。
- 今の自分のフォームを客観的に知る
- コーチの指摘を映像としてイメージする
- 水中での感覚を意識しながら泳ぐ
「今の自分」を把握しながら積み重ねれば、成長のスピードは格段に上がります。

はい!さっそく今日の練習を動画に撮ってチェックしてみます。一気に飛ばさず、ひとつずつやります。ありがとうございました、コーチ!

その意気だよ。理想を思い描くだけじゃなく、今の自分をしっかりつかんでいこう!



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