「昔からセンスのいい奴は決まってた」——長く体を動かしてきた人ほど、そう思い込みがちです。シゲさんも、まさにその一人でした。

コーチ、前々から引っかかってることがありましてね。同じ練習をしてるのに、伸びる人と、私みたいに伸びない人がいる。あれはもう生まれ持ったセンスと運動能力の差でしょう。

シゲさん、そう思い込んでる方は本当に多いんです。でも、成長スピードを決める一番の要素は、運動能力じゃないんですよ。

運動能力じゃない…?いやいや、じゃあ何で差がつくって言うんですか。

カギは「教わる姿勢」なんです。どれだけ運動能力が高くても、ここができていないと、なかなか伸びません。
どんなに運動能力が高くても、教わる姿勢ができていないと上達は遅い。逆に言えば、伸びる人は「教わり方がうまい人」だということです。
まず結論|上達を決めるのは「教わる姿勢」
- 上達の速さは運動能力より教わる姿勢で決まる。センスの差ではない
- カギは「素直に受け入れ・試行錯誤・質問・挑戦」の4つを回すこと
- 意識するだけで変わる。今日の練習から取り入れられる
速く伸びる人は、教わり方がうまい人です。

ふむ…。センスの問題だと思って半分あきらめてたんですが、姿勢の問題なら、この歳の私でも変えられそうですな。

そこに気づけたら、もう半分成功です。ひとつずつ見ていきましょう。
ここで大前提。「教わる姿勢」とは、コーチの話を黙って聞くことではありません。中身は、次の4つに分けられます。
| 教わる姿勢の4要素 | 中身 |
|---|---|
| 素直に受け入れる | まず試してみる。合わなければ戻せばいい |
| 試行錯誤する | 言われた通りにやるだけでなく、自分でも考える |
| 質問できる | わからないことをその場で流さない |
| 挑戦する | 失敗を恐れず新しい動きを試す |
1. 素直にアドバイスを受け入れる

シゲさん、指導を受けるとき「でも…」「だって…」が口グセになっていませんか?

うっ…耳が痛いですな。私は昔から我流でやってきたもんで、つい「でも自分はこっちのほうがやりやすい」と言ってしまうんですよ。
「キックの幅を狭くしてみよう」と言われて「でも広いほうが進む気がする」。「力を抜いて」と言われて「でも抜いたら進まない」。こうして最初から自分のやり方にこだわる人は、なかなか伸びません。

一方で伸びる人は「とりあえず試してみよう」と素直に実践するんです。この差は、思っている以上に大きいですよ。

なるほど。「合わなかったら元に戻せばいい」と考えればいいわけですな。

まさにそれです。試して、合わなければ戻す。まずやってみる、が第一歩です。
2. 試行錯誤しながら練習できる
2つめ。「教わる」イコール「受け身」ではありません。伸びる人は、教わったことを自分なりに考えながら実践します。

考えながら、というと…?我流でガムシャラにやるのとは違うんですか。

違うんです。「ストリームラインを意識して」と言われたら、どこに力を入れると一番スムーズか、自分の感覚で探る。そういう考え方です。

「キックの打ち方を変えてみよう」なら、どの打ち方が一番進むか、自分で試して違いを感じてみる。ここが我流との分かれ目ですよ。

言われたことを、ただこなすだけではいかんのですな。

そうです。「言われた通り」プラス「どうすればもっと良くなるか」を自分でも考える。これが試行錯誤です。
3. わからないことを質問できる

3つめ。「なんでこうするんだろう?」と思っても、聞かずに流していませんか?

いやー…わからなくても、その場の空気で流してしまうこと、ありますな。私らの世代は、聞くのは格好悪いという気持ちがどうも抜けなくて。
実はわからないことをそのままにしない人ほど、上達が早いんです。質問できる人には、こんな共通点があります。
- 理解しようとする姿勢がある。理由を知ることで納得できる
- 自分のクセを把握できる。「なぜ上手くいかないか」を具体的に知ろうとする
- トライ&エラーができる。「やってるのにできない」で止まらず改善策を考える

「今のはどうだったか?」「なぜこうするのか?」と疑問を持って、どんどん質問する。質問は、上達への近道ですよ。
4. 失敗を恐れずに挑戦する

最後の4つめ。「間違えたら恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」と考えてしまうこと、ありませんか?

正直ありますな…。この歳になって人前で失敗すると、つい落ち込んでしまうんですよ。若い頃はもっと平気だったんですがね。
でも実は、上達が早い人ほど、たくさん失敗しているんです。失敗を恐れない人の特徴は、こうです。
| 失敗を恐れない人 | 間違えたくない人 |
|---|---|
| 新しい動きをどんどん試す | 挑戦しなくなり同じやり方のまま |
| 上手くいかなくてもすぐ切り替える | 失敗を引きずってしまう |
| ダメだった原因を自分で修正する | アドバイスも受け入れにくくなる |

つまり失敗とは、避けるものではなく、むしろ歓迎するものだと。そう考えればいいんですな!

その通りです。失敗イコール学びのチャンス。むしろたくさん失敗したほうが、上達は早いんですよ。
なお、失敗が続いて気持ちがつらくなるようなときは、無理を重ねず専門家に相談することも大切です。心も体も、追い込みすぎないのが長く続けるコツです。
まとめ|教わる姿勢を変えれば、成長スピードも変わる
上達が早い人は、ただ運動能力が高いだけではありません。教わる姿勢がしっかりしているから、成長スピードが違うのです。今日のおさらいはこの4つ。
- 素直にアドバイスを受け入れる
- 試行錯誤しながら練習できる
- わからないことを質問できる
- 失敗を恐れずに挑戦する

この4つを意識するだけなら、我流の私でも今日からできそうですな。さっそく次の練習からやってみますよ。

その意気です。「できるようになりたい」と思ったら、まずは教わる姿勢を変えてみる。それが最短で上達する第一歩ですからね。
上達に、始めるのが遅すぎることはありません。今日の一歩が、明日の伸びをつくります。



コメント