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女性スイマーに多い「女性アスリートの三主徴」とは 原因・影響・予防策を解説

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たくさん練習している女性スイマーに、ときどき起こるのが「女性アスリートの三主徴」です。これは①エネルギー不足、②月経の異常、③骨密度の低下という3つが、連鎖して進んでいく健康問題です。

少しこわい話に聞こえるかもしれません。ですが、早めに気づいて対応すれば、多くは元に戻せます。この記事では、何が起きているのか、水泳でとくに気をつけたい理由、そして予防と対処を、水泳指導の現場目線でやさしく整理します。

ユウコさん
ユウコさん

コーチ、練習を頑張っていたら、月経が来なくなってしまって…。疲れているだけかなと思っているんですけど。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

それは、体からの大事なサインかもしれません。放っておかないでほしいんです。ユウコさんを責める話ではなくて、少し栄養や練習量を見直すだけで戻ることも多いので、いっしょに整理しましょう。

先に結論

三主徴は「エネルギー不足」が入口。早く気づけば戻せる

  • 正体:エネルギー不足 → 月経の異常 → 骨密度の低下、と連鎖して進む
  • 入口:きっかけは、練習量に対して食べる量が足りない「エネルギー不足」
  • 希望:早く気づいて栄養を戻し、練習量を調整すれば、月経は多くの場合3〜6か月で戻る
  • 注意:放っておくと骨がもろくなる。月経が止まったら「疲れのせい」で済ませず専門家へ

体重や体脂肪の数値より、「月経がきちんと来ているか」「疲れがたまっていないか」を判断のものさしにしましょう。

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三主徴とは? 3つの連鎖

三主徴は、次の3つがドミノのようにつながって進みます。出発点は、いつも「エネルギー不足」です。

① エネルギー不足

練習で使うエネルギーに対して、食べる量が足りない状態です。食事制限や、練習のしすぎで起こります。ここでいうエネルギー不足とは、食べた分から運動で使う分を引いて、体を維持するのに残るエネルギーが足りない、という意味です。まずここが、すべての入口になります。

② 月経の異常

エネルギーが足りないと、体は「今は妊娠する場合ではない」と判断し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えます。その結果、月経が不規則になったり、止まったりします。

③ 骨密度の低下

エストロゲンは骨を守る働きもしています。分泌が減ると骨がもろくなり、疲労骨折や、将来の骨粗しょう症のリスクにつながります。とくに10代は、一生分の骨をつくる大切な時期なので注意したいところです。

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水泳で、とくに気をつけたい理由

  • 骨への刺激が少ない:水中は浮力がはたらくため、陸の運動より骨に加わる刺激が少なく、骨密度が上がりにくい
  • 消費が見落とされやすい:水泳は消費エネルギーが大きいのに、その分の食事が追いつかず、知らずにエネルギー不足になりやすい
  • 月経の異常を見逃しやすい:「運動していると月経が遅れるのは普通」と思いがち。でもそれはホルモンの乱れのサインで、早めの対応が必要
ユウコさん
ユウコさん

月経が遅れるのは、運動のせいで当たり前だと思っていました…。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

多くの人がそう思っています。でも「当たり前」ではなく「サイン」なんです。気づけたユウコさんは、もう一歩前に進んでいますよ。

放っておくと? でも、早く気づけば戻せる

エネルギー不足と無月経を放っておくと、骨がもろくなって疲労骨折を起こしやすくなり、将来の妊娠に影響することもあります。

ただ、ここが大事なところです。この無月経は、多くの場合もとに戻せます。栄養をしっかり摂り、練習量を見直してエネルギー不足を解消すれば、月経はふつう3〜6か月ほどで戻ってくると報告されています。だからこそ、脅えるより「早く気づいて手を打つ」ことが何より大切なのです。

予防と改善の4つのポイント

1. しっかり食べる(いちばん大事)

炭水化物・たんぱく質・脂質をバランスよく、練習量に見合うだけ食べます。1日3食+補食で、こまめにエネルギーを入れましょう。

  • 朝:オートミール+牛乳+バナナ
  • 昼:玄米+鶏むね肉+野菜スープ
  • 夜:魚のグリル+さつまいも+サラダ
  • 補食:ナッツ+ヨーグルト+プロテインバー

2. 休養をとる

週に1〜2日は完全休養を入れ、練習のしすぎ(オーバートレーニング)を防ぎます。体脂肪を無理に減らそうとせず、月経が来ていることを健康のものさしにします。

3. 骨を守る栄養と運動

  • カルシウム(牛乳・チーズ・小魚)
  • ビタミンD(鮭・きのこ・卵黄)
  • マグネシウム(ナッツ・バナナ・ほうれん草)
  • 水泳だけでなく、軽い筋トレやジャンプなど骨に刺激が入る運動も補助的に

4. 記録して、専門家に相談する

月経周期を記録し、異常があれば早めに気づけるようにします。

月経が止まったら、我慢せず相談を:無月経や、疲労骨折をくり返すなどの兆候があれば、自己判断せず、婦人科やスポーツドクター、管理栄養士に相談してください。早く動くほど、回復もスムーズです。

まわりの理解も大切

三主徴は、選手ひとりの問題ではありません。指導者は、記録だけでなく選手の健康を優先し、栄養や体の知識を学ぶこと。家族やチームは、バランスのよい食事を支え、体調の変化を相談しやすい雰囲気をつくること。周囲の理解が、選手を守ります。

まとめ

  • 三主徴=エネルギー不足 → 月経の異常 → 骨密度の低下、の連鎖
  • 入口はいつも「食べる量が練習量に足りない」エネルギー不足
  • 体重や体脂肪の数値より、「月経が来ているか・疲れがないか」を判断軸に
  • 無月経は多くが可逆的。早く栄養を戻せば3〜6か月ほどで回復する
  • 月経が止まったら我慢せず、婦人科・スポーツドクター・管理栄養士へ

がんばる気持ちと、健康は、両立できます。体のサインに早めに気づいて、長く元気に泳ぎ続けましょう。

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