「知って楽しい水泳こぼれ話」、第6回です。日本水泳連盟が扱う日本泳法について、現在の13流派と現代水泳との違いを紹介します。
先に結論
日本水泳連盟は現在、13の流派を日本泳法として認めています。元記事はタイトルを「13流派」としながら一覧が12流派で、2014年に認定された主馬神伝流が抜けていました。また、13流派すべてが甲冑を着て泳ぐために生まれたわけではなく、地域の水環境や時代、目的に応じて異なる技術体系を発達させています。
日本泳法は自然の水域で育った水術
日本水泳連盟は、日本泳法を海、川、湖沼など自然の水環境の中で発達した泳ぎとして説明しています。単に速さを競う泳法ではなく、水中での実用、武術、技の完成度や表現など、流派ごとに異なる目的を持つ体系です。
現在認められている13流派
- 神統流
- 小堀流踏水術
- 山内流
- 主馬神伝流
- 神伝流
- 水任流
- 岩倉流
- 能島流
- 小池流
- 観海流
- 向井流
- 水府流水術
- 水府流太田派
主馬神伝流は2014年に日本水泳連盟の流派として認定されました。古い公式資料には12流派と書かれているものがあるため、資料の作成年も確認する必要があります。
すべてが「甲冑で泳ぐ流派」ではない
日本泳法には立ち泳ぎ、横体の泳ぎ、潜水、物を運ぶ動作、武術的な技など多様な要素があります。しかし、すべての流派が甲冑着用を主目的に成立したわけではありません。海か川か、流れの有無、藩や地域で求められた技能などにより、技の構成と伝承が異なります。
現代競泳とは評価するものが違う
現代競泳は定められた距離を規則に沿って速く泳ぐ競技です。日本泳法では、技法の正確さ、姿勢、熟練度などを評価する競技会や資格審査が行われます。「日本水泳連盟の公認」は、13流派を競泳種目として採用しているという意味ではありません。
日本水泳連盟は競技会・資格審査・研究を行う
日本水泳連盟の日本泳法委員会は、競技会や泳法の資格審査、各流派の研究と保存に取り組んでいます。伝統文化として残すだけでなく、共通の競技規則や審査の仕組みを通じて技術を継承しています。
伝統泳法と水難時の安全行動は分けて考える
日本泳法の技術に水中で姿勢を保つ、周囲に対応するといった実用的要素があるのは確かです。ただし、川や海で独習することや、特定の古式泳法を水難時の万能な対処法とみなすことはできません。水辺の安全教育、救命胴衣、監視、現代の救助指針とは役割を分けて考えます。
まとめ
日本泳法は、自然の水域と各地域の歴史の中で発達した13流派の水術です。競泳とは目的も評価方法も異なり、13流派すべてを甲冑泳法として一括りにはできません。主馬神伝流を含む現在の一覧と、日本水泳連盟が行う競技・審査・保存活動を基準に紹介します。



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