
コーチ、水中では「鼻から吐く」と習いました。でも鼻だけだと苦しいんです。口から吐いてもいいですか?

もちろん大丈夫。水中では口・鼻・両方を使えます。まずは、楽に続けられる吐き方を見つけよう。
先に結論
水中では、口・鼻・両方のどれで吐いても大丈夫
- 吸う:口が水面へ出たら、口から短く吸う
- 吐く:顔を水へ戻したら、楽な強さで吐き始める
- 仕上げ:次に吸う少し前に、残った息を出す
- 鼻を使う場面:ターン、背泳ぎ、鼻へ水が入りやすいとき
| 場面 | 使い方の目安 |
|---|---|
| クロール・平泳ぎ・バタフライ | 口・鼻・両方から、楽に続けられる方法で吐く |
| クイックターン | 回転中に鼻から少し吐くと、水が入りにくい |
| 背泳ぎのスタート | 浮き上がるまで鼻から少しずつ吐く |
| 呼吸練習 | 浅い場所で口・鼻・両方を試す |
「鼻から吐く」と教わる理由

それなら、どうして最初は鼻から吐くように教わるんですか?

鼻から少し空気を出すと、水が入りにくいからだよ。ターンや背泳ぎでは特に役立つ。でも普通に泳ぐときは口も使っていいんだ。
鼻から少し空気を出すと、鼻の中へ水が入りにくくなります。そのため、水慣れやボビングでは「鼻からぶくぶく」と教わることが多く、ターンや背泳ぎでも役立つ技術です。
一方で、クロールなどを続けて泳ぐときは、鼻だけでは息を出しにくい方もいます。そんなときは口を使って構いません。最後まで同じリズムを続けられることを優先しましょう。
鼻だけで吐くと苦しくなる理由

鼻だけで吐くと、次に吸う前に息が残って苦しくなります。

そのときは口も使おう。顔を水へ戻したら楽に吐き始め、次に吸う少し前に残りを出すとリズムを作りやすいよ。

「ずっと同じ強さで吐く」と思っていました。

前半は細く、吸う前は少し強めで大丈夫。毎回まったく同じ量や強さにそろえなくてもいいんだ。
苦しさは「鼻か口か」だけでなく、息を止めている時間、泳ぐ速さ、呼吸の間隔、頭の位置でも変わります。
| 苦しくなりやすい動き | 試すこと |
|---|---|
| 吸う直前まで息を止める | 顔を戻したら、細く吐き始める |
| 最初から強く吐き切る | 前半は楽に、吸う前に残りを出す |
| 呼吸で頭を持ち上げる | 体の回転で口を水面へ出す |
| 呼吸回数が少ない | 2ストロークに1回など、楽な間隔へ変える |
| 泳ぐ速さが速い | 25mを繰り返せる速さまで落とす |
水泳の呼吸を楽にする5つのコツ

吸うことばかり考えていました。まず吐く時間を水中で作るんですね。

そう。口が水面へ出た短い時間は吸うために使い、水中で次の呼吸を準備しよう。
水上では、吐かずに口から吸う
顔が水上にある時間は短いため、そこで吐いてから吸うと間に合いません。吐く動作は水中で行い、口が出たら短く吸います。
顔を戻したら、楽に吐き始める
口・鼻・両方のうち、肩や首へ力が入らない方法を使います。ずっと強く吹く必要はなく、気泡が見える程度から始めます。
吸う前に、残った息を少し強めに出す
前半で全部吐いて苦しくなる方は、最初を楽にし、次の吸気前に残りを出します。呼吸の一回ごとに、同じリズムを繰り返すことが目標です。
頭を上げず、体の回転で口を出す
クロールは頭を前へ持ち上げると、腰と脚が沈みやすくなります。体の回転に頭を合わせ、口だけを水面へ出します。体が沈む方はクロールの息継ぎで体が沈む原因も確認してください。
速さを落とし、必要な回数だけ呼吸する
最初は2ストロークに1回など、楽に続けられる間隔で呼吸します。左右呼吸は練習になりますが、毎回左右を交互にする必要はありません。
壁でできる「ぶくぶく・ぱっ」練習

壁で練習してから泳ぎへつなげれば、慌てずに試せそうです。

浅い場所で「吸う→顔を入れて吐く→顔を上げて吸う」を5回。慣れたら、ゆっくりした25mへつなげよう。
5回で1セット
- 壁につかまり、顔を水上に出して普通に呼吸する
- 口から一度吸い、顔を水へ入れる
- 口・鼻・両方のどれかで、楽に気泡を出す
- 顔を上げる前に残りを出す
- 口が水面へ出たら短く吸う
苦しくなる前に立てる浅い場所で行い、5回終わったら休みます。
練習の約束:息止め時間や潜る距離を競わず、普段どおりに息を吸ってから始めます。子どもは指導者や保護者と一緒に練習してください。
鼻へ水が入るのが怖いときはノーズクリップも使える

鼻に水が入るのが怖くて、呼吸へ集中できない日はどうすればいいですか?

まず鼻から少し気泡を出してみよう。それでも怖い日は、ノーズクリップで口から吐くリズムを覚える方法もあるよ。
鼻へ水が入る不安が強いと、呼吸のリズムを練習しにくくなります。ノーズクリップで鼻をふさぎ、まず口から吐く感覚を覚える方法があります。
浅い場所で装着感を確かめ、外れたときも慌てず立てる環境で試します。口から吐くリズムが安定したら、クリップを外して鼻から少し気泡を出す練習へ戻しても構いません。
子どもには、吐く場所より呼吸のリズムを教える

子どもには、最初から鼻だけで吐くように教えたほうがいいですか?

最初は「水中でぶくぶく、水上でぱっ」とリズムを覚えれば十分。口でも鼻でも、気泡を出せたことを先に褒めよう。
最初は鼻だけへこだわらず、「水中で気泡を出す」「水上で一度吸う」を繰り返します。できたら、ターンや背浮きの練習で鼻から少し吐く使い方を加えます。
顔を水へつけることが怖い子は、手のひらへ息を吹く、口元だけ水へつける、顔を入れるという順番で進めると取り組みやすくなります。
25mで苦しくなるときの直し方

呼吸が苦しくて、25mの途中で止まりたくなります。

まず速度を落として、2ストロークに1回など楽な間隔で呼吸しよう。10〜15mで立って休み、少しずつ距離を伸ばせばいいよ。
- 最初の12.5mを、普段よりゆっくり泳ぐ
- 2ストロークに1回など、楽な間隔で呼吸する
- 顔を前へ上げず、体の回転で口を出す
- 10〜15mで立って休み、余裕が出たら距離を伸ばす
- 一本ごとに、口・鼻・両方のどれが楽だったか比べる
泳ぎ切ることより、最後まで同じ呼吸リズムを保つことを目標にします。楽に10〜15mを繰り返せるようになってから、25mへつなげましょう。
よくある質問

上手な人は、みんな鼻から吐いているんですか?

人によって違うよ。普通の泳ぎは口と鼻、ターンでは鼻を多めにするなど、場面で使い分けているんだ。
上級者は鼻から吐く?
上級者も場面で使い分けます。通常の泳ぎは口と鼻、ターンや背泳ぎのスタートは鼻を多めにするなど、自分のリズムに合わせています。

呼吸は、腕をかくタイミングとも関係しますか?

関係するよ。クロールなら、腕と体の回転に合わせて口を出すと、頭を持ち上げずに吸いやすくなる。
プルと呼吸はどう合わせる?
クロールでは、腕をかいて体が回る動きに合わせて口を水面へ出します。手だけでなく体の回転も使うと、頭を持ち上げずに吸いやすくなります。腕の動きは水泳のプルとは?で解説しています。
鼻と口は何対何で吐けばいい?
割合を決める必要はありません。普通の泳ぎ、ターン、背泳ぎなど場面ごとに、呼吸を続けやすい方法を選びます。
まとめ|口から吐いても大丈夫
- 水中では、口・鼻・両方のどれで吐いてもよい
- 水上は吸う時間に使い、水中で吐く準備をする
- 顔を戻したら楽に吐き、吸う前に残りを出す
- ターンや背泳ぎでは、鼻から少し吐くと水が入りにくい
- 苦しいときは、速さを落として呼吸回数を増やす

「口から吐いてもいい」と分かって、かなり気が楽になりました。

次の練習では、楽な速さで口・鼻・両方を試してみよう。最後まで同じリズムで泳げる方法が、今の自分に合う吐き方だよ。



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