「知って楽しい水泳こぼれ話」、第4回です。今回は、ウェールズの泥炭地で行われるボグ・スノーケリング世界選手権を紹介します。
先に結論
ボグ・スノーケリングは、泥炭地に設けた水路をマスク、シュノーケル、フィンで進むタイムレースです。コースは資料により約55〜60mと表記され、競技距離は2往復ではなく2レングス、合計120ヤード(約110m)です。通常の競泳ストロークは禁止ですが、「腕を一切使えない」とするのも正確ではありません。
1985年に始まった世界選手権
大会は英国ウェールズのLlanwrtyd Wells近郊、Waen Rhyddの泥炭地で開催されます。地域へ人を呼ぶ催しとして1985年に始まり、2020年と2021年を除いて8月に継続してきたことから、Guinness World Recordsは最も長く続くボグ・スノーケリング選手権として紹介しています。
距離は2レングス、約110m
Guinness World Recordsは水路を55m、Visit Walesは約60mと表記しています。大会案内の競技距離は120ヤードで、片道を進んで折り返す2レングスです。元記事の「約55mを2往復して約220m」は、レングスと往復を取り違えた説明でした。
通常の泳法は禁止、フィンが推進の中心
- 必要装備はマスク、シュノーケル、フィン
- クロールや平泳ぎなど通常の競泳ストロークは使わない
- Visit Walesでは、水中に腕を置いた犬かきは認められると案内されている
- 推進力の中心はフィンキック
したがって「腕の使用は禁止」と断言するより、「通常のストロークは禁止され、腕は水中での犬かきに限られる」と説明するのが安全です。年度ごとの細則は主催者の案内で確認します。
競技と仮装イベントが同居している
タイムを狙う参加者がいる一方、仮装で参加する文化も大会の特徴です。地域イベントとして観客を集めながら、国際的な参加者が記録を競うという、競技性と祝祭性が同居しています。
水温や水深を推測で固定しない
泥炭地の水は透明なプールとは異なりますが、水深、幅、水温、においを毎年同じ数値や状態として説明できる公式資料は確認できませんでした。現地写真の印象や過去参加者の体験を、大会全体の固定条件として扱わないようにします。
参加するなら当年の案内を確認
自然環境を使う大会なので、健康条件、装備、受付、当日の運営方法は変更される可能性があります。記事だけを参加要項にせず、主催者の最新案内に従う必要があります。2026年大会はVisit Walesで8月30日と案内されています。
まとめ
ボグ・スノーケリング世界選手権は、約55〜60mの水路を2レングス、合計約110m進むユニークな競技です。面白さは十分にありますが、距離を倍にしたり、腕を完全禁止としたり、水温や水深を推測で足したりせず、公式に確認できるルールを軸に紹介します。
参考にした公式情報・当時報道
- Visit Wales – World Bogsnorkelling Championships
- Guinness World Records – Longest-running bog-snorkelling championship
- Green Events – Event organiser



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