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競泳水着のサイズ選び:練習用・レース用・ジュニア・マスターズ別の考え方

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競泳水着は、サイズが少しでも合っていないと、速く泳げないし長持ちもしません。「新品が少しきつく感じる」のは仕様であって異常ではなく、むしろ 緩い水着のほうが問題 です。

でも、メーカーごとにサイズチャートが違って、同じ「Mサイズ」でも実寸が10cm近くズレることがあります。練習用とレース用でも選び方が変わります。ジュニアでは「大きめを選んで長く着せる」が逆効果。マスターズでは体型変化に合わせた選び直しが必要——。

この記事では、採寸の基本・メーカー別サイズチャートの読み方・練習用とレース用の違い・ジュニアとマスターズそれぞれの注意点を、各メーカー公式情報と海外の専門メディア・販売店ガイドに基づいて整理します。「サイズ選びで迷っている人が、自分で適切な1着を選べるようになる」ことが目的です。

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まず結論|サイズは「少しきつい」が正解

結論から言うと、サイズ選びの要点は次の3つです。

  • 基本は「少しきつい」が正解(緩いほど問題が出ます)
  • メーカーごとにチャートが違う → 実寸で確認(同じMでも差があります)
  • 練習用/レース用、ジュニア/マスターズで選び方が変わる

迷ったら、ゆるめよりワンサイズ下を選んでください。

ここから、ひとつずつ詳しく見ていきますね。

なぜ「少しきつい」が正解なのか

水中では水圧で体が縮む

arena日本公式が明記しています。「水中では水圧によって体が縮むため、陸上で着用するよりも水着がブカブカになってしまうこともあります」(arena日本公式)。

つまり、陸上の試着で「ちょうどいい」と感じた水着は、水中ではややゆるく感じる方向に動きます。だから陸上の試着段階では 「少しきつい」が正解 なのです。

古い水着は伸びている

古い水着のサイズタグを基準に新しい水着を選ぶのは 明確に間違い です。海外の大手販売店SwimOutletも警告しています。「過去に持っていた水着のサイズタグを基準にしない」。古い水着は塩素・紫外線・着用回数で生地が伸びきっており、新品の同じサイズと比較すると「実寸」がまったく違います。

ニット(練習用)と布帛(レース用)は前提が違う

同じ「競泳水着」でも、生地の作り方で2系統あります。

  • ニット(編み生地) — 練習用の主流。柔軟で伸縮性があり、サイズ表通りで選びやすい
  • 布帛(織り生地) — レース用テックスーツの主流。コンプレッションが強く、新品時の締め付けは強い

Mizuno公式マガジンが明言しています。「オール布帛製の水着(GX・SONIC ROYAL/GX・SONIC LITE)は、ニット素材の製品に比べて着用感がきつく感じることが多い。きついからといって大きめを選ぶのは避けるべき」

つまり練習用と同じ感覚でレース用のサイズを選ぶと、サイズアップして失敗します。


正しい採寸方法

何を測るか

  • 男性 — ウエスト(基準) / ヒップ / 身長 / 体重
  • 女性 — バスト / ウエスト / ヒップ / 身長 / 体重
  • ジュニア女子 — 身長(基準) / バスト / ヒップ
  • ジュニア男子 — 身長(基準) / ウエスト

これは arena日本公式・Mizuno公式の採寸基準そのものです。

どう測るか

  • 柔らかい布製のメジャーを使う(金属メジャー・定規は誤差が大きい)
  • 素肌に近い状態で測る(着衣の上から測ると数cm膨らむ)
  • 男性のウエスト位置 = へそから約2.5cm下(SwimOutletガイド)
  • 女性のバスト = 最高位 / ウエスト = 最細部 / ヒップ = 最太部
  • 友人や家族に測ってもらう(自己採寸はメジャーが斜めになって誤差が出る)

メーカー別サイズチャートの読み方

サイズ系統が大きく2種類ある

  • 日本規格(S/M/L/O/XO等) — Mizuno、arena日本(デサント)
  • 欧米numericサイズ(20/22/24/26/28等) — Speedo、TYR、海外Arena

ジュニアは身長表示(100/110/120/130/140/150/160 cm)が一般的です(JIS規格準拠)。

同じ「Mサイズ・26サイズ」でも実寸は違う

これが一番重要なポイント。下の表は、メンズのMサイズ相当で見たときの各メーカーの実寸例です。

メーカー / モデルサイズ表記ウエスト等の実寸
arena日本(汎用)Mウエスト 76-80cm
Mizuno標準Mウエスト 75-81cm
Mizuno GX-SONICメンズMヒップ 87.5-97.5cm / 腰骨74.5-83.5cm
Speedo LZR Pure Intent 2.026ウエスト 約87-91.5cm (34-36インチ)
arena (海外規格)26ウエスト 約74-80cm (29.5-31.5インチ)
TYR Venzo26ウエスト 約76-80cm (30-31.5インチ)
出典:各メーカー公式サイズチャート / SwimCompetitive ブランド比較

同じ「26」でも、Speedo LZRはウエスト約87cm前後を想定、arena・TYRは約76-80cmを想定しており 10cm以上ズレる。日本規格と欧米numericを行き来する場合は、必ず購入予定モデルの公式サイズチャートを確認してください。

ブランド全体の傾向(海外専門店の評価)

米販売店Elsmore Swim Shopによると、ブランド全体の傾向はこう整理されています(これも一般論で、モデルごとに例外あり):

  • arena — 他社より小さめに作られていてタイト寄り
  • Speedo — 標準的なサイズチャートに近い
  • TYR — 初心者でも着やすめのフィット

メーカー別の公式見解まとめ

各メーカーがサイズ選びについて公式に発信している指針を、調べた範囲で一覧にしておきます。リンク先は公式ページです。

メーカー採寸基準主な公式コメント
arena(日本=デサント)男性=ウエスト / 女性=バスト・ウエスト・ヒップ / ジュニア女子=身長・バスト・ヒップ「水中では水圧で体が縮むため、陸上以上にブカブカになる」「布帛は本格的なスイマー向け」「過度に小さいサイズは早期劣化の原因」
Mizuno標準=日本S/M/L基準 / ジュニア女子=身長 / ジュニア男子=ウエスト「布帛(GX-SONIC ROYAL/LITE)はニットより着用感がきつい」「きついからといって大きめを選ぶのは避ける」「股下までしっかり引き上げて」
Speedo欧米numeric(20/22/24/26/28…)採寸ガイドあり(SwimOutlet経由)・LZR系は「練習用より1サイズ下げる」
TYRUS numeric初心者向けにフィット感が比較的緩め(海外販売店評)

各メーカーのサイズチャート公式ページは、本記事末尾の「参考にした主要ソース」にまとめています。


練習用とレース用で選び方が違う

練習用(ニット素材) — サイズ表通り

練習用ニット水着は、メーカー公式サイズチャート通りに選ぶのが基本です。練習用は伸縮性があり、長時間着ても疲れにくい設計のため、無理にサイズを下げる必要はありません。

レース用(布帛・テックスーツ) — モデルごとに違う

テックスーツのサイズは「練習用より小さめを選ぶ」がデフォルトの考え方ですが、サイズダウンの幅はモデルごとに大きく違います。例えば同じarena でも「練習用より1サイズ下」が適切なモデルと「サイズダウン非推奨」のモデルが混在します。

「テックスーツは一律で○サイズ下げる」と決めつけるのは危険です。必ず購入予定モデルの公式サイズチャート、または信頼できる販売店のサイジングガイドを確認してください。各メーカーのラインナップ別のサイズ感・推奨サイズダウン幅は、メーカー別の詳細記事(5月後半公開予定)にまとめています。

サイズダウンしすぎは事故の元

SwimCompetitiveが警告しています。「サイズダウンしすぎると 循環不良・コンプレッション障害・縫製破損のリスク」。安全圏は「メーカー/モデル別の公式推奨範囲内」だけです。

テックスーツの寿命と運用

  • 機能寿命は約10〜15レース
  • 練習やアップで履くとコンプレッションと撥水コートが劣化する
  • 初回着用は10〜12分かかるのが普通

試着時のチェックリスト

店舗で試着する場合・自宅で通販品を試す場合の、確認ポイントです。

基本動作のチェック

  • 股下までしっかり引き上げる
  • 余計なシワ・もたつきがない(ある=サイズが合っていない)
  • 男性 — ウエストと裾(膝側)のフィット感を確認
  • 女性 — 胸と裾のフィット感を確認
  • しゃがむ・腕を回す・前屈で違和感がない
  • 呼吸が苦しくない・血流が止まらない

テックスーツのチェック

  • 着脱時間 10〜12分が標準
  • 15分以上かかる → サイズアップを検討
  • 2分以内で着られる → サイズダウンを検討
  • 裾は膝上 約2.5cm(1インチ)
  • ハムストリング(太もも裏)上で違和感がない
  • 各動作で自由可動か確認

ジュニアのチェック

Mizuno公式が指摘しています。「太ももの裾のフィット感」が、ジュニア水着の選びの最重要チェック。緩い→泳ぎ中にずり落ちる、きつすぎる→可動域を奪う、のバランスを太もも裾で見ます。


ジュニアの選び方:「大きめ」はむしろ失敗

「大きめを着せて長く使う」の落とし穴

ジュニアの保護者からよく聞く「成長を見越して大きめを買っておく」は、実は 専門的には推奨されない方法です。海外の子供水着ガイドの記述を整理すると:

  • 大きすぎる水着は水中でずり落ちる
  • 抵抗を生み、泳ぎを難しくする
  • 余った生地で 摩擦・擦れの赤い痕 が出る
  • 最悪のケースでは 溺水リスクを高める

「子どもにとってはきつめが正常。大きめは異常」という認識が、海外の競泳・水泳指導コミュニティでは標準です。

ジュニアサイジングの正解

  • 年齢ではなく実寸で選ぶ
  • 成長スパートの最中はわずかにサイズアップ可・ただしぴったり感は維持
  • 3〜6ヶ月単位で再採寸を前提に運用する
  • 耐久性のあるニット素材(練習用)を 消耗品として割り切って買い替えるのがコスト・パフォーマンスでも最適

ジュニアのメーカー別サイズ展開

  • arena:ガールズ 120/130/140/150 = 身長115-125 / 125-135 / 135-145 / 145-155cm
  • Mizuno:ジュニア女子=身長基準(100/110/120/130/140/150/160) / ジュニア男子=ウエスト基準

マスターズスイマーの選び方

体型変化に合わせて毎シーズン採寸し直す

マスターズ世代は、年代とともに体型が少しずつ変わります。「去年合っていた水着が今年は微妙にきつい/ゆるい」は普通のこと。毎シーズン、新しい水着を買う前に 必ず採寸し直すのが基本です。

U.S. Masters Swimming公式の助言

米マスターズ公式(USMS)はこう書いています。「サイズチャートはメーカーによって異なり、ある社の34が別の社の38のように合うことがある。試着して判断するのが現実解」

USMSはさらに、「ドライ(乾いた状態)で完璧でも、入水後に伸びてフィットが緩むことがあるため、その分を見越したサイズ選択もある」とも書いています。年代別の体感に合わせた個別調整が前提のジャンルです。

テックスーツは「1サイズ上げる」選択も合理的

米Spencer Swim Teamのマスターズ向けテックスーツガイドによれば、「マスターズはサイズ間で迷ったら1サイズ上げる方を選ぶ傾向。20-30分かけて着脱するような過度のコンプレッションは現実的でない」と書かれています。

つまりトップ選手と同じレベルの極端なフィットを追求する必要はなく、「適度なコンプレッションで普通に呼吸できる範囲」がマスターズの最適解。本気で記録を狙う層と、楽しみ重視の層で、選び方を変えて構いません。


通販で買うときのサイズ照合手順

試着できない通販で水着を買うときは、以下の順序で照合してください。

  1. 採寸する — 上記「正しい採寸方法」セクションの通り
  2. 購入予定モデルの公式サイズチャートを確認する
  3. ウエスト/ヒップ/バストのうち最大値が入るサイズを選ぶ
  4. バストとヒップで2サイズ以上差がある場合は店に相談
  5. 過去に同モデル・同メーカーで合ったサイズはまだ参考になる
  6. 初めてのテックスーツは、できれば店舗で試着してから通販

サイズ間違いのその後

もしサイズを間違って買ってしまった場合、どうするか。

大きすぎたとき

  • 水中では水圧で体が縮むため、陸上以上にブカブカになる
  • 生地がほとんど伸びていない状態でフィットせず、水中で洋服を着ているようにまとわりつく
  • 余った生地は摩擦が増し、劣化が早まる
  • 結論:返品・交換できるならする。できなければ練習用として消耗を覚悟で使う(レースには適さない)

小さすぎたとき

  • 圧迫感が強く、呼吸も苦しくなり運動の妨げ
  • 生地を過度に伸ばすと 内部のポリウレタンが露出し、塩素で損傷が促進
  • 常に強いテンションで 縮む能力が弱まり、すぐ伸びてしまう
  • arena日本公式も警告:「過度に小さいサイズの水着を着用すると、生地の早期劣化や破損、マークはがれの原因」
  • 結論:返品・交換できるならする。できなければ買い直しも視野に。「無理やり伸ばして使う」は寿命を一気に縮めるので、長期的には買い直しの方がコストパフォーマンスが良い場合が多い

「お湯で伸ばす」「ビニール袋を被せて滑らせる」等の自己流の伸ばし方は、メーカー保証外になる可能性が高く、また撥水コーティングや縫製を傷めるリスクがあります。日常のお手入れでは、競泳水着の寿命を伸ばす正しい洗い方とお手入れに整理した方法を守ってください。


まとめ

競泳水着のサイズ選びは、洋服とは違うルールで動いています。

新品が「少しきつい」のが正解
古い水着のサイズタグは基準にしない
メーカー間で同じサイズ表記でも実寸が10cm前後ズレる
練習用はサイズ表通り、レース用はモデル次
ジュニアは「大きめ」はむしろ失敗
マスターズは試着が現実解
採寸→公式サイズチャート照合→最大寸が入るサイズ、の順で迷わない

サイズが合った水着は、結果として長持ちもします。最初の1着で迷ったら、店舗で試着してから購入するのがいちばん確実です。


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参考にした主要ソース

日本ソース

海外ソース

※ 本記事は2026年5月時点の各ソースに基づいて作成しています。メーカーのモデル展開・サイズチャートは更新される可能性があるため、購入前には必ず最新の公式情報を確認してください。

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