
水泳大会で 予選・決勝のあるレース や 1日に複数種目を泳ぐ 場面では、短時間での疲労回復とエネルギー補給がカギになります。
効率よくリカバリーし、次のレースに備えるためには、 適切なクールダウン、栄養補給、空き時間の過ごし方 を戦略的に考えることが重要です。
この記事では、 短時間でできる疲労回復法、レース間の過ごし方、摂るべき食べ物・飲み物 について詳しく解説します!
1. 短時間でできる効率的な疲労回復法
① クールダウンで疲労物質を早く流す
レース直後に 適切なクールダウン を行うことで、乳酸の代謝を促し、筋肉の回復を早めることができます。
🔹 クールダウンの目安
内容 | 目安 |
---|---|
軽めのスイム | 5〜15分(200〜800m程度) |
ペース | RPE 3〜4(楽に泳げるペース) |
心拍数 | 最大心拍数の40〜60% |
例 | ゆっくりしたクロール or 背泳ぎ+プル・キック |
💡ポイント
✅ 泳ぎすぎは逆効果! 長く泳ぎすぎると逆に疲労が残るため、ダラダラ泳ぐのはNG。
✅ 低強度で泳ぎ、徐々にペースを落とす(最後はゆっくりウォーキングで締める)
✅ 足の疲労が強い場合は水中でのキックを減らし、プル中心に

② アクティブリカバリーを取り入れる
レース間に 軽い動きを入れることで血流を促し、疲労回復を早める ことができます。
🔹 おすすめのリカバリー方法 ✔ 水中ウォーキング(3〜5分) → 血流促進&リラックス
✔ 軽いストレッチ(反動をつけない静的ストレッチ) → 筋肉の緊張を和らげる
✔ フォームローラーで筋膜リリース → ふくらはぎや太ももをほぐす
③ レース後のアイシングと温冷交代浴
試合中の連戦で疲労が溜まる場合、 「アイシング」や「温冷交代浴」 を活用すると回復を早めることができます。
🔹アイシング(試合中の短時間回復用)
- 疲労が強い筋肉(肩・ふくらはぎ・太もも)に 10分程度 アイスパックを当てる
- 炎症の抑制&筋疲労回復 に有効
🔹温冷交代浴(試合後におすすめ)
- 冷水(15〜20℃)に1〜2分つかる
- 温水(38〜40℃)に2〜4分つかる
- ①と②を2〜3セット繰り返す
→ 血流を促進し、疲労物質の排出を加速!
2. レース間の過ごし方(空き時間の戦略)
レースとレースの間に 何をするかで次のパフォーマンスが大きく変わる ため、計画的に過ごすことが大切です。
レース間の理想的な流れ
1️⃣ レース直後(5〜15分)
✅ クールダウン(水中で軽く泳ぐ)
✅ 水分補給(スポーツドリンク or 水)
✅ アイシング(必要に応じて)
2️⃣ 次のレースまで60分以上ある場合
✅ エネルギー補給(軽食 or エネルギーゼリー)
✅ リラックス&軽いストレッチ
3️⃣ 次のレースまで30分前
✅ アップ再開(100〜200m程度)
✅ スタート練習&動きの確認
✅ 集中力を高めるルーティン(深呼吸・音楽を聴くなど)
💡ポイント
✔ 横になりすぎると眠気やダルさが出る ため、適度に体を動かす
✔ 試合の空き時間に無駄に泳ぎすぎない!(エネルギーを無駄に消費するため)
3. レース間の食事&水分補給(何を食べるべき?)
レース間の食事は 「消化が良く、素早くエネルギーに変わるもの」 を選ぶのがポイントです。
① レース中の栄養補給(素早くエネルギーを補給)
食べ物・飲み物 | 効果 |
---|---|
バナナ | 炭水化物&カリウム補給 |
エネルギーゼリー | 即効性のあるエネルギー補給 |
おにぎり(小さめ) | 持続的なエネルギー供給 |
スポーツドリンク | 水分&ミネラル補給 |
BCAAドリンク | 筋肉の分解抑制&リカバリー促進 |
② 避けたほうがいい食べ物
❌ 脂っこい食べ物(唐揚げ・ポテトなど) → 消化に時間がかかり、レース前に胃もたれ
❌ 食物繊維が多い食品(豆類・ゴボウなど) → 消化に時間がかかり、腹痛の原因に
❌ カフェイン摂取のしすぎ → 利尿作用があり、脱水のリスク
4. まとめ:大会中の疲労回復&エネルギー管理のポイント
✔ クールダウンは短時間・低強度(5〜15分、RPE 3〜4)
✔ 水分&エネルギー補給はこまめに行い、消化の良いものを選ぶ
✔ レース間は適度に体を動かし、横になりすぎない
✔ アイシング&温冷交代浴を活用して回復を早める
✔ 試合当日は新しい食品・サプリメントを試さない(普段から慣れているものを食べる)
レースが続くと疲労が溜まり、パフォーマンスが低下しがちですが、 「適切な回復方法&エネルギー管理」 を意識すれば、複数種目でもベストコンディションを維持できます。
しっかりと準備し、 試合の合間も戦略的に過ごして、最高のレースを目指しましょう!
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