

コーチ、平泳ぎのキックをすると膝が痛くなることがあるんですが、これって普通なんですか?

実はね、平泳ぎのキックで膝を痛めるスイマーは多いんだ。特に 膝の内側 に違和感を感じる人が多いよ

えっ、なんで平泳ぎのキックだけこんなに膝に負担がかかるんですか?

それには 平泳ぎ特有のキック動作 が関係しているんだよ
🔹 1. 平泳ぎのキックが膝に負担をかける理由
✅ ① キックの動作そのものが膝に負担をかける
平泳ぎのキックは、 膝を大きく曲げて外側に開き、そこから強く水を押し出す 動作が含まれる。
この動きは 膝関節の本来の動きとは異なるため、負担がかかりやすい。
📌 膝に負担がかかる3つの動作
✅ 膝を90度以上に曲げる → 靭帯や関節に強い負荷がかかる
✅ 膝を外側に開く(股関節の外旋) → 内側側副靭帯(MCL)に負担がかかる
✅ 足を外側に蹴り出す(回し蹴り動作) → 太ももの内側の筋肉(内転筋)が引っ張られ、膝が不安定になる

確かに、クロールとかバタフライは上下の動きですもんね

そうなんだ。しかも この動きを何百回も繰り返す から、膝に大きなストレスがかかるんだよ
✅ ② 他の泳法と比べて関節の負担が大きい
平泳ぎのキックは、 クロールやバタフライのキックよりも膝への負担が圧倒的に大きい。
📌 泳法別のキックの特徴と関節への負担
泳法 | キックの特徴 | 関節への負担 |
---|---|---|
クロール・背泳ぎ | 上下のバタ足 | 股関節・足首に負担がかかるが、膝への負担は少ない |
バタフライ | ドルフィンキック(全身を使ったうねり) | 腰や腹筋を使うが、膝へのストレスは限定的 |
平泳ぎ | 横に広げる&回し蹴る動作 | 膝の内側に強い負担がかかるため、怪我のリスクが高い |

確かに、クロールとかバタフライは上下の動きですもんね

そう! 平泳ぎだけ横の動きが加わるから、膝にストレスがかかるんだ
🔹 2. 平泳ぎのキックで痛めやすい部位と主な症状

膝が痛いといっても、人によって場所が違いますよね?

その通り!どこが痛むかによって、原因が違うんだよ
📌 痛みの部位と考えられる原因
痛みの部位 | 考えられる原因 | 主な症状 |
---|---|---|
膝の内側(内側側副靭帯) | 膝を開く動作の負担 | 歩行時や階段の昇降で痛みが出る |
膝の前側(膝蓋腱) | 膝の曲げ伸ばしの負担 | キックの蹴り出し時に鋭い痛み |
膝の外側(腸脛靭帯) | 繰り返し動作による炎症 | 長時間泳ぐと痛みが悪化 |
膝の裏側(半月板) | 強い蹴り出しによる圧迫 | 曲げ伸ばしの際に違和感がある |

私は 膝の内側 が痛くなることが多いですね…

それは 内側側副靭帯に負担がかかっている 可能性が高いね
🔹 3. 痛みを引き起こしやすいスイマーの特徴
✅ ① フォームに問題がある
✅ 膝を開きすぎている(45度以上開くと負担増)
✅ 蹴り出し時に膝が伸びきっている(衝撃がダイレクトに膝にかかる)
✅ 足首が硬く、スムーズに蹴れない(膝への負担が増加)

蹴り出すときに、膝をまっすぐ伸ばしてるかも…

それだと 膝にダイレクトに衝撃がくる から、改善が必要だね!
✅ ② 柔軟性が不足している
✅ 股関節や足首の柔軟性が不足していると、膝への負担が増す!
✅ 膝は「前後の動き」には強いが、「ねじる動き」には弱い!

股関節と足首の柔軟性も関係あるんですね!

そうなんだ。 股関節が硬いと、膝に余計な負担がかかる から、ストレッチが重要だよ
✅ ③ 筋力が不足している
✅ 内転筋(ももの内側) → キックの安定性を高める
✅ ハムストリングス(ももの裏) → スムーズな膝の動きをサポート
✅ 大腿四頭筋(ももの前) → 膝への負担を軽減
✅ 足首周りの筋肉 → 正しい蹴りをサポート

膝を守るには、筋力も必要なんですね

そう! 膝周りの筋肉を強化すると、関節への負担が減るんだ
🔹 4. まとめ
✅ 平泳ぎのキックは、膝の内側に強い負担をかけるため、痛めやすい
✅ 特にフォームミス、柔軟性の低さ、筋力不足が原因で膝を痛めやすい
✅ 痛みが出る部位によって原因が異なるため、どこが痛いのかを把握することが大切

私も フォームとストレッチ を見直して、膝を痛めないようにしたいです!

そうだね! 正しいフォームを身につけて、長く快適に平泳ぎを楽しもう!
「平泳ぎのキックで膝を痛めないために!効果的な対処法と予防策」に続く!
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