
先月の終わりに、何人かの方に「ブログが読みやすくてわかりやすい」とお褒めの言葉をいただきました。
そして昨日はYMCAでの導入レッスン後に「教えるの上手いね!」と言っていただけました。
さらに今日の個人レッスン終了後には「面白くてわかりやすい」とのありがたいお言葉をいただきました。
最近やたらと褒められるのでなんだかムズムズします。みなさん、そんな立て続けに僕を褒めだしたりして、いったい何が狙いですか?僕をおだてても何もサービスしませんよ?笑
なんて冗談はさておき、自分の指導を評価していただけるのは嬉しいことですね!せっかくなので、普段僕が指導している時に心がけていることについて話そうかと思います。
僕の指導は基本的に説明が長いです。そのせいで体が冷えてしまったという経験がある人ごめんなさい笑
もちろん、指導する相手の理解度や泳力によって説明の内容も変わってくるので、全部が全部説明が長いというわけではありません。
それでも、次にやる練習が何のために必要でどこに意識を向ければいいのかなどをきちんと説明し、泳ぐ本人たちがきちんと意味を理解した上で練習をしないと意味がないと思っているので、多くの指導者の中でも説明の時間は長い方だと思います。
そうやって、説明に時間をかけている上で心がけていることがあります。
それはどうすれば相手に正確な情報が伝わるかを考えることです。
指導中に話をしているとちょこちょこと「あ~!そういう意味だったの!」とか「今までずっと勘違いしてた!」というようなセリフを聞くことがあります。
指導者の中には「25mを8本、クロールの片手で45秒サークルで行きましょう!じゃあ次の60秒からスタートしましょう!」というように、最低限の内容だけを説明して詳細を伝えない方がいます。
練習をしている全ての人が、何も説明しなくても正しく練習の意味を理解しているのであれば必要最小限の説明でも問題はありませんが、そんなことが可能なら指導者は必要ありません。
例に出したクロールの片手にしても、水をしっかりかくことを意識するべきなのか、呼吸時の姿勢を意識するべきなのか、前に伸ばした手を下げないように意識するべきなのか、目的が違えば意識することが違うのも当然ですよね。
そういった説明をしっかりしないがために、過去に言われたことを思い出したり、自分なりに考えたり、中には何も考えずにただそのまま言われたメニューをこなすだけになってしまうなんて人もいるでしょう。
このように、同じメニューでも説明が不足してしまうとこちらが意図している内容とは違う意識を持って練習をしてしまう可能性が出てきてしまうのです。その結果、せっかく練習を真面目にこなしているのに意図しない練習結果になってしまうということも考えられるのです。
そんな事態に陥らないようにする為にも、このメニューは何のためにやるのかをきちんと説明することが大切だと考えているのです。
また、注意をする時も「もっと外側に手を入水させましょう」という感じで、修正するべき部分は伝えても、何故そのように修正する必要があるのかを説明していない指導者というのも多いように感じます。
泳いでる最中に一度止めて説明をする場合は簡潔に伝える方がいいと思いますが、後できちんとなぜそれが必要なのかを説明しておかないと、かん違いや思い込みをしてしまって間違った認識のまま練習をしてしまう可能性が出てきてしまいます。
自分がなぜそれを注意されたのかを理解しているかしていないかで泳者の意識もぜんぜん違うでしょうし、今後の成長度合いも大きく変わることでしょう。
このように、練習における「なぜ」の部分をきちんと伝えるように指導をしているのわけです。
そしてもうひとつ、相手に正確な情報が伝えるということで心がけていることが、なるべく伝わりやすい言葉を選んで使うことです。
僕が指導する相手は初心者から上級者までいます。上級者であれば専門用語やちょっとしたニュアンスであっても察することができるかもしれませんが、初心者の場合はそうはいきません。
選手だった自分の常識をそのままにして指導してしまうと、どうしてもそこに知識や常識の差ができてしまうので、基本的に自分が全くの初心者で何もわからない状態だということを想像し、自分だったらどう説明されたら理解しやすいかを考えて話すようにしています。
一番伝わりやすいのは、水泳での感覚や動作を日常生活でだれもが経験した異なる感覚や動作に例えて説明することですかね。こういったたとえ話を利用した説明方法は子供の指導をした後に保護者と話すときにも意外と役に立つんですよ☆
今回は僕自身が指導をする際に心がけていることを書いてみました。
今まで練習をしていて、コーチに注意はされるんだけどいまいち意味がよくわからないと感じたことがある方もいることでしょう。
モヤモヤしたまま練習を続けていたりしても楽しくないですし、思い込みやかん違いで練習をしていたら間違った方向へ泳ぎが変化してしまう可能性だってあるわけですから、もしわからないことや自信がないことがあった時は、遠慮なく質問してくださいね!
みなさんのスイミングライフが楽しいものとなるように、今後も精一杯サポートさせていただきます!
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