
50mの最後になると、腕が空回りして脚も止まります。前半は速いのに、ラスト15mで別人みたいに失速するんです。

まず「体力がない」と決めつけなくて大丈夫。前半の力み、呼吸、ストローク、25mプールならターン後の浮き上がり。この4つを順番に見れば、直す場所が分かるよ。
先に答え
前半を「8割」に落とすのではなく、力まず加速してレースの動きを保つ。練習では前後半のタイムとストローク数を取り、後半に何が崩れたかを1つずつ直します。
最初に前半と後半を比べる
50mを1本泳ぎ、前半25mと後半25mのタイムを取ります。可能なら、それぞれのストローク数と呼吸回数も記録します。タイムだけでなく、後半に何が変わったかを見るためです。
- 後半だけストローク数が大きく増えた
- 呼吸のたびに頭が上がった
- 前半はキックが入るのに後半で止まった
- ターン後の水中動作で苦しくなった

今まではゴールタイムしか見ていませんでした。前後半を分けると、失速の原因が見えそうですね。

そう。次の練習では、全部直そうとせず一番大きく崩れたものを1つ選ぼう。
失速の出方から修正点を探す
| 後半に起きること | 見直すポイント |
|---|---|
| 腕だけ速くなり、水を押せない | 前半から力みすぎ。回転数より1かきのつながりを優先 |
| 息が一気に苦しくなる | 呼吸を止めていないか、レース用の呼吸回数を練習で確認 |
| 脚が沈み、キックが止まる | 頭を上げず、前半から小さくてもキックをつなぐ |
| ターン後に急に重くなる | 水中動作を長くしすぎず、浮き上がりから泳ぎへつなぐ |
前半は遅くせず、力みを減らす
50mは短距離なので、前半を大きく抑えるとそのままタイムを失います。ただし、スタート直後から肩をすくめ、腕だけを急いで回すと、後半に水を押せなくなります。
前半の合図
速く入る。でも、顔・肩・手は固めない。飛び込みや壁蹴りの勢いを泳ぎへつなぎ、最初の数かきで無理に回転数を上げすぎないことがポイントです。

「前半は8割」と覚えていました。遅くするのではなく、力みを減らすんですね。

その理解でOK。速さを捨てるのではなく、後半まで使える動きで入ろう。
後半に残す3つの動き
1. 1かきごとに水を後ろへ送る
苦しくなると、手を早く前へ戻すことだけを考えがちです。種目ごとのキャッチ位置を保ち、手や前腕で水を後ろへ送り続けます。
2. キックを小さくても止めない
後半だけ急に強く蹴ろうとすると、動きが合わなくなります。前半から泳ぎのリズムにキックをつなぎ、ラストで少しずつテンポを上げます。
3. 呼吸を我慢しすぎない
クロールやバタフライでは、呼吸を減らすほど速いとは決められません。練習で呼吸回数とタイムを比べ、自分が動きを保てるパターンを決めます。
25mプールではターン後を短く確認
ターンのある50mでは、壁を強く蹴ったあとに水中動作を引き延ばしすぎると、浮き上がった時点で苦しくなることがあります。ドルフィンキックの距離を競うのではなく、速さが落ちる前に泳ぎへつなぎます。
長水路の50mはターンがないため、スタートから浮き上がり、泳ぎ出し、ラスト15mのつながりを確認します。
後半を作る練習メニュー
| メニュー | 狙い |
|---|---|
| 25m速め×6〜8本 休憩40〜60秒 | 1本ごとにフォームをそろえ、最後まで動きを保つ |
| 25m+10秒休憩+25m 3〜4セット | 後半25mの動きを崩さず出す |
| 50m×4〜6本 余裕のあるサイクル | 前後半のタイム、呼吸、ストローク数を比べる |
| 25mゆったり+25m強く 4〜6本 | 疲れてから回転数を上げる感覚を覚える |
速い練習は休憩を削るより、1本ごとの動きをそろえることを優先します。タイムが大きく落ちたら休憩を延ばすか、その日は本数を終えます。

毎回50mを全力で何本も泳ぐより、25mを分けて後半の動きを練習するんですね。

そのほうが、崩れたまま繰り返さずに済むよ。最後に50mでつながったかを確かめよう。
レース前に決めておくこと
- 最初の数かきで意識する言葉を1つ
- 呼吸を入れる位置と回数
- 25mプールなら、ターン後に泳ぎ始める位置
- ラスト15mで保つ動作を1つ
レース中に考えることを増やしすぎると、動きが遅れます。「肩を下げる」「水を後ろへ送る」など、自分に効く短い合図を1つに絞ります。
まとめ

次は前後半のタイムとストローク数を取ります。まず、後半に腕が空回りするところから直してみます。

いいね。50mは、ただ我慢する競技ではないよ。速さを出したまま、最後までつながる動きを練習しよう。
次の練習でやること
50mを1本計測 → 崩れた動きを1つ選ぶ → 25mの速めを6本 → もう一度50mで確認。前半を遅くするのではなく、後半まで保てる速い動きを作ります。
まず50mを泳ぎ切りたい方は25mから50mへ距離を伸ばす方法、息切れが中心なら50mの呼吸と持久力、100m以上の後半失速にはスレッショルド練習もご覧ください。



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