
コーチ、休むのが怖くて…。しばらく泳がないと、鍛えた筋肉が脂肪に変わっちゃうでしょう? だから無理してでも通ってるんです。

その心配、よく聞きます。でも安心してください。筋肉が脂肪に変わることは、体の仕組み上、起こらないんですよ。

起こらない…? でも、やめた人ってたるんでいきますよね。
“変わった”ように見える正体
筋肉(筋細胞)と脂肪(脂肪細胞)はまったく別の組織で、片方がもう片方に化けることはできません。
運動をやめたとき起きるのは、①筋肉が縮む(萎縮)と②脂肪が増えるが、同時に、別々に進むこと。
この2つが重なるので、まるで”筋肉が脂肪に化けた”ように見えるだけなんです。
しかも見た目が”たるむ”のは、筋肉の張りが抜けるから。
体重が変わらなくても、張りが抜けて脂肪が少し乗ると、そう見えます。
だから体重計より、鏡や服の感じで見るほうが実態に合います。

別々のことが、同時に…。ひとくくりに思い込んでました。
落ちるのは早い。でも”戻る”のも早い
正直、筋肉は使わないと数週間で落ち始めます。
でも心強いのが、一度鍛えた筋肉には“記憶”のような仕組み(筋核が残る)があること。
だから経験者は、ゼロから始める人より早く戻せます。
休んで落ちても、また泳げば戻る。
“一度落ちたら終わり”ではないんです。

じゃあ、休んでる間も、少しでもマシに過ごすコツってありますか?

あるよ。”増える方を抑える・落ちる方を遅く・戻し方”の3つで、具体的に説明するね。
休養中の過ごし方①|食事で”増える方”を抑える
運動量が減った分、食べる量(とくに主食やお菓子などの糖質)を少しだけ減らすと、余りにくくなります。
ただし食べなさすぎはNG。
タンパク質(肉・魚・卵・大豆・乳製品)はいつも通りしっかりとると、筋肉の減りをゆるやかにできます。
減らすのは”余分な糖質・脂質”、キープするのは”タンパク質”、が合言葉です。

ただ食べないんじゃなくて、タンパク質は残すんですね。
休養中の過ごし方②|軽く動いて”落ちる方”を遅く
週1〜2回、散歩や軽いストレッチ、少し泳げる日は軽く泳ぐだけでも、筋肉が落ちるスピードはゆるやかになります。
追い込む必要はありません。
ポイントは”完全にゼロ”にしないこと。
少しでも動かしておくと、再開がぐっとラクになります。

軽くでいいなら、休みの日でもできそうです。
休養中の過ごし方③|再開は段階的に
復帰のときいきなり元の練習量に戻すのは、ケガや強い筋肉痛のもと。
最初は距離・強度を半分くらいから、1〜2週間かけて元へ戻します。
筋肉の”記憶”がある分、思ったより早く戻るので、焦らなくて大丈夫。
ケガや体調で長く休んだ場合は、再開の可否を医師や指導者に相談を。

肩の荷が下りました。休む時は食事を工夫して軽く動いて、戻す時は段階的に。これなら怖くないです。

その通り! 休むことを怖がらないのが、長く続ける一番のコツですよ。
あわせて読みたい
- スイマーの陸トレ「昔の常識・今の新常識」
- 筋トレするとスイマーは遅くなる?
- ブランクから水泳に戻る 段階的な戻し方



コメント