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筋トレするとスイマーは遅くなる?|「体が重くなる」説を最新研究で検証

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シゲさん
シゲさん

コーチ、私は筋トレはやらない主義でしてね。ムキムキになると体が重くなって泳ぎが遅くなる。若い頃からそう教わってきましたから。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

よく聞く話ですね。研究では、筋トレを水泳練習へ適切に組み合わせると、特に短距離の成績を改善する可能性が示されています。ただし、やれば全員速くなるという話ではありません。

シゲさん
シゲさん

否定…? 筋肉をつけたら重くなるのは、当たり前でしょう。重くなれば水に沈む、そう思いますがね。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

「重くなる=遅くなる」とは限らないんです。今日は思い込みと研究を、正面から突き合わせてみましょう。

先に結論

筋トレは「泳ぐ代わり」ではなく、泳ぎへ移せる力を作る補助

  • 期待しやすい:短距離、スタート、ターン、筋力不足が課題
  • 効果が薄くなりやすい:水中技術と無関係な種目を増やすだけ
  • 調整が必要:筋肉痛で重要な水泳練習の質が落ちる
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研究が言っていること

複数の研究をまとめた報告では、水泳と筋力トレーニングを組み合わせた群で、泳ぐだけの群より成績が改善する傾向が示されています。効果は短距離・スタート・ターンで見られますが、研究の方法や対象はさまざまです。

22人の男子競泳選手を対象にした9週間のRCTでは、陸上と水中の抵抗トレーニングを組み合わせた群で、筋力とスプリント指標が改善しました。単一研究の結果なので、年齢や性別が違う人へ同じ数字を約束するものではありません。

一方、レビューでは「どの方法が最良か」までは一致していません。筋トレそのものより、泳ぎの課題へどう結びつけ、疲労をどう管理するかが重要です。

シゲさん
シゲさん

ふむ…。しかし、なぜ重くなりそうなのに、かえって速くなるんですか? そこが腑に落ちませんよ。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

いい質問です。理由は大きく3つ。狙いが”体を大きくすること”ではないからなんです。

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なぜ速くなる? 3つの理由

1つ目は水を押す力を高める土台。2つ目はスタート台とターンでの力発揮です。陸上で鍛えたら、プールで水中姿勢とタイミングまでつなげます。

短距離ほどスタート・ターンの比重は大きくなります。3つ目は高い力発揮を繰り返す能力ですが、後半のフォーム維持には持久力と技術練習も必要です。

シゲさん
シゲさん

なるほど、スタートとターンは確かに力が要りそうだ。あそこで置いていかれる感覚はありますよ。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

そこは陸上筋トレの成果を測りやすい局面です。ジャンプやスクワットの伸びだけでなく、5m・15m通過やターン後のタイムで水中への転移を確認しましょう。

「重くて抵抗が増える」心配は、当たっている面もある

水の抵抗は、体重だけでなく、姿勢、前面投影面積、速度、技術で変わります。体重や体格の変化と一緒に、水中姿勢とタイムを確認しましょう。

競泳では筋力・パワー・傷害予防など目的を先に決め、必要な種目と量へ絞ります。筋肥大が目的でない時も、負荷と食事によって筋量は変化します。

体重、泳タイム、スタート・ターン、肩の状態を同時に記録し、実際にプラスかを判断します。

シゲさん
シゲさん

大きくするのが目的ではない、と。そこを勘違いしていました。

確認項目4〜8週間で見る指標調整
泳ぎへの転移25・50m、5・15m、ターン後タイム陸の重量だけ伸びても泳ぎが変わらなければ種目を見直す
疲労水泳練習の質、筋肉痛、睡眠重要練習の前は量を減らす
体格体重だけでなく体調・泳姿勢増減を目的とせず競技指標と一緒に見る
可動域・痛みストリームライン、肩・腰・膝痛みのある動作は中止して専門家へ
シゲさん
シゲさん

私が信じていたことと、ほぼ真逆ではありませんか…。ボディビルのイメージが強すぎたのかもしれません。

ただし”やり方”が条件

とはいえ、ただ重いものを持ち上げるだけでは泳ぎに活きにくい、という研究もあります。カギは泳ぎの動きと結びつけること

やみくもに大きくするのを狙うと、シゲさんの心配どおり抵抗が増える面も出てくるので、“大きくする”より”泳ぎに使える力”を狙うのが肝心です。

シゲさん
シゲさん

では、具体的には何から始めればいいんでしょう。

開始時の注意

初回から限界重量を試さない

週1〜2回、主要動作を少量から始め、翌日の水泳が崩れない範囲で増やします。鋭い痛み、胸痛、めまい、強い息切れがあれば中止してください。

どう始める|フォーム優先・軽い負荷から

  • 重い肥大狙いではなく、自重や軽い負荷から段階的に
  • フォーム(動きの質)を最優先。回数や重さは後回し
  • 引く(斜め懸垂)・押す(腕立て)・体幹(プランク)・キックの土台を泳ぎと結びつけて
  • 頻度は週1〜2回から。泳ぎ込みの合間に少しずつ
シゲさん
シゲさん

私のような中高年でも、やって大丈夫なものですか?

よしのりコーチ
よしのりコーチ

中高年は軽い負荷から始め、運動後の疲れ方を見ながら増やします。関節の痛みや持病がある、運動中に胸痛・めまいが出る場合は、始める前に医療職や指導者へ相談してください。

ついでに|こんな誤解も、もう古い

「筋トレをすると体が硬くなって泳ぎがぎこちなくなる」——これも適切な範囲なら当てはまりません

十分な可動域で行う筋力トレーニングは、健康な成人の関節可動域を改善したメタ解析があります。ただし種目・フォーム・痛みで結果は変わるため、「必ず硬くならない」とも断定しません。

シゲさん
シゲさん

いや、目からうろこでした。思い込みで長年、損をしていましたよ。今日から少しずつ、始めてみます。

よしのりコーチ
よしのりコーチ

その柔軟さが一番の武器です! 無理のない範囲で、一緒にやっていきましょう。

まとめ

  • 「筋トレで重く・遅くなる」は研究では支持されていない
  • 速くなる理由は押す力・スタート/ターンの爆発力・後半の維持力
  • カギは大きくするより”泳ぎに使える力”。フォーム優先・軽い負荷から・泳ぎと結ぶ
  • “筋トレで硬くなる”も思い込み。持病があれば専門家に相談を

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