陸上でも「水中に近いパワー」を養うトレーニングアイテム
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水泳の動作を強化したいなら、ジムのマシンやバーベルだけでは物足りないかもしれません。そこで注目されているのが、メディシンボール。一見すると水泳とは無縁のように思えますが、実は水中動作と相性のよいトレーニングツールなんです。
「水泳に必要なパワー」ってどんな力?
スイマーが速く泳ぐために必要なのは、単に筋力があるだけでは足りません。
- 抵抗を抑える:フォームのブレや無駄な動きが少ないことで、水の抵抗を最小限に。
- 推進力を高める:前に進むためのエネルギーをどれだけ効率よく生み出せるか。
この「推進力」に欠かせないのが、力 × スピード = パワーです。
メディシンボールで水泳動作の“パワー”を再現
メディシンボールは、水泳動作と類似するフォームで全身を使った動作ができるため、プルやキックのパワー向上に直結。特に上半身の爆発的な力を発揮する競技(バタフライ・クロール・背泳ぎ)とは非常に相性が良いとされています。
研究でも注目される「メディシンボール投げ」の効果
国内外のスポーツ科学の研究において、次のような結果が報告されています。
① 1kg・3kgのメディシンボール投げとクロールタイムの関係
- 25m・50m自由形のタイムとチェストスロー(胸の前から前方へ投げる動作)には強い相関がありました。
- つまり、投げる力=泳ぐ力にも近いということが明らかに。
② 4kgメディシンボールのダウンスロー(頭上から真下へ投げ下ろす動作)
- クロール、バタフライ、背泳ぎいずれにおいても、ダウンスローの力が強い選手ほどタイムが速い傾向が見られました。
- 特にバタフライ選手との相性が強く、推進動作の再現性が高いとされています。
メディシンボールは“ただの筋トレ”じゃない!
多関節の動きが求められるメディシンボールトレーニングは、
- 水泳特有の連動性
- 瞬発力とスピードの強化
- 競技に即した動作でのパワー評価
これらを陸上で再現できるため、より効率よく水中動作のパフォーマンスに直結します。
どんな種目におすすめ?
- バタフライ:特にダウンスローが効果的で、上半身の牽引力向上に
- クロール:チェストスローやプッシュ動作とリンクしやすい
まとめ|水中で速くなりたいなら、まず陸で鍛える
メディシンボールは、水泳に必要な爆発的パワーの強化とその評価を同時に行えるアイテム。ジムでも自宅でも使用可能で、競技特性に合わせたトレーニングができるのが大きな魅力です。
「もっと速く泳ぎたい」 「水中での推進力を強くしたい」 「フォームに力が伝わらないと感じる」
そんなあなたは、ぜひ一度メディシンボールを手に取ってみてください!
陸上での準備が、水中での“差”を生み出します。
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