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【今週の水泳ニュース】愛知アジア大会AS代表発表・Mare Nostrum開幕直前・Murphy復帰ほか(5/9〜5/15)

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今週(5/9〜5/15)も、海外・国内ともに大会前夜の動きが目立った一週間でした。

5月15日には日本水泳連盟が秋のアジア競技大会(愛知・名古屋)に向けたAS(アーティスティックスイミング)代表選手団を追加発表し、競泳・飛込と合わせて3競技の代表ラインナップがそろいました。海外では、Mare Nostrum Monaco大会(5/23-24開幕)のエントリーリスト発表、米国の五輪3冠スイマーRyan Murphy選手の競技復帰報告、NCAA移籍ポータルのまとめ、英国でのWorld Aquatics改訂規則施行など、シーズン後半に向けた話題が並びました。

日本のスイマーやマスターズの方々にも参考になりそうな話題を5ピックアップしてご紹介します。

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1. 日本水連、アジア競技大会(愛知・名古屋)AS日本代表選手団を追加発表(5/15)

2026年5月15日、日本水泳連盟が秋に開催される第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)に向けて、AS(アーティスティックスイミング)の日本代表選手団を発表しました。同大会の競泳・飛込の代表は4月27日付で発表されており、今回のAS追加によって日本水連管轄3競技(競泳・飛込・AS)の代表ラインナップがそろった形になります。

アジア競技大会は4年に1度開催される、アジア最大規模の総合スポーツ大会です。第20回大会は2026年9月19日(土)〜10月4日(日)にかけて、愛知県・名古屋を中心に開催される予定で、競泳競技は東京アクアティクスセンターで行われます。

4月27日発表分には所属情報の更新や、競泳の松山選手の辞退、スタッフ追加といった調整も含まれており、5月15日の発表でAS選手団が加わって今回の代表名簿が一段落した形です。

自国開催のアジア大会というのは、日本のスイマーにとって本当に大きな舞台になりますね。9月の本番までまだ4ヶ月以上ありますが、6月の日本選手権(JAPAN SWIM 2026・6/4-7)も控えていて、ここからの夏のトレーニング期がとても重要になりそうです。僕も一視聴者として、選手のみなさんがどんな仕上げをしてくるのか、とても楽しみにしています。

マスターズや中高生のスイマーのみなさんも、自国でこれだけ大きな国際大会が開かれること自体、なかなか経験できない貴重な機会だと思います。観戦や応援を通して、自分の練習のモチベーションにもつながるといいですね。

出典:公益財団法人日本水泳連盟「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)競泳・飛込・AS日本代表選手団について」(https://aquatics.or.jp/news/58254/)

2. Mare Nostrum Monaco 2026、エントリーリスト発表(5/23開幕)

毎年5月末から開催される国際招待大会「Mare Nostrum Swim Tour(マーレ・ノストラム・スイムツアー)」の2026年大会エントリーリストが、第1戦のモナコ大会に向けて発表されました。2026年大会の日程は、Monaco(5/23-24)→Canet-en-Roussillon(5/27-28)→Barcelona(5/30-31)の3戦構成で、地中海沿いを舞台に約2週間で連戦するヨーロッパ恒例のツアーです。

SwimSwamが報じたモナコ大会の暫定エントリーリストには、香港のSiobhan Haughey選手(自由形100m・200m)、スイスのNoe Ponti選手・フランスのMaxime Grousset選手(短距離自由形・バタフライ)、ドイツのAnna Elendt選手・イタリアのBenedetta Pilato選手(平泳ぎ)、オランダのCaspar Corbeau・Arno Kamminga両選手、ベラルーシのIlya Shymanovich選手、ロシアのKirill Prigoda選手(男子平泳ぎ)など、五輪・世界選手権メダリストクラスが多数名を連ねています。

Mare Nostrumは「シーズン中盤の腕試し」として位置づけられることが多く、夏の各国選手権・国際大会の前段階で自分の現状を測る場として、多くのトップ選手が活用しています。短いスパンで3戦をこなす日程も特徴的で、レース間のリカバリーやモチベーション維持の難しさも見どころのひとつだと思います。

Mare Nostrumのようなツアー形式の大会を見ていると、トップ選手の「レースの組み立て方」が垣間見えてとても面白いです。マスターズや中高生のみなさんが、地方の大会やリレー記録会など複数試合をシーズン中にこなす時にも、「全力で当てる試合」と「次に向けて泳ぎを整える試合」を分けて考えるヒントになるかもしれませんね。

5/23〜5/31の2週間、地中海の各都市から続々と結果が出てきますので、夏に向けた世界のトップ選手の動きを追いたい方は要チェックです。

出典:SwimSwam「2026 Mare Nostrum – Monaco: Preliminary Entry List Includes Siobhan Haughey, Noe Ponti and More」(https://swimswam.com/2026-mare-nostrum-monaco-preliminary-entry-list-includes-siobhan-haughey-noe-ponti-and-more/)

3. Ryan Murphy選手(米国・背泳ぎ五輪金メダリスト)、5/20 Sacramento Pro Swimで復帰

米国の背泳ぎ五輪金メダリスト・Ryan Murphy(ライアン・マーフィー)選手が、5月20日〜23日に開催される「TYR Pro Swim Series – Sacramento」で復帰することが、所属クラブのDART Swimmingから発表されました。Murphy選手にとって、これは2024年パリ五輪以来の公式試合となります。

Murphy選手は、パリ五輪で混合4×100mメドレーリレーの金メダル、男子4×100mメドレーリレーの銀メダル、男子100m背泳ぎの銅メダルと、計3つのメダルを獲得した実力者です。パリ五輪後の2025年1月に第一子の娘さんEevi(イーヴィ)ちゃんが誕生したこともあり、約1年半ほど競技から離れて家族との時間を大切にされていたとのことです。

SwimSwamによると、Sacramento Pro Swimには同じく米国のオリンピック金メダリストTorri Huske選手や、Luca Urlando選手の復帰エントリーも報じられており、シーズン後半に向けて米国のトップ選手たちが少しずつ実戦に戻ってきている印象です。

Murphy選手は2016年リオから3大会連続で五輪のメダルを獲得しているベテランで、30歳での復帰となります。一度競技から離れて、家族との時間を経てから戻ってくる選手の姿は、僕個人としてもとても勇気をもらえます。マスターズスイマーや、ブランクから泳ぎを再開された方の中にも、「もう一度本気で泳いでみたい」と感じる方はいらっしゃるかもしれませんね。

復帰戦でいきなり全盛期のタイムが出るかどうかは別として、こうしてトップ選手が「焦らず・家族の時間を経て・自分のペースで戻る」姿を見せてくれるのは、長く競泳と関わっていく上で大きな励みになりますね。5月20日からのレースが楽しみです。

出典:Olympics.com「Swimming: Five-time Olympic champion Ryan Murphy set for return in Sacramento, his first event since Paris 2024」(https://www.olympics.com/en/news/swimming-olympic-champion-ryan-murphy-return-sacramento-pro-series-2026)

4. 2026 NCAA移籍ポータル May Edition、SECが最多に

米国大学スポーツのトレード制度「移籍ポータル(Transfer Portal)」について、SwimSwamが5月時点でのまとめ記事を更新しました。女子の移籍ポータル登録は4月24日に、男子は5月1日にウィンドウが閉じましたが、登録済みの選手は引き続き他大学との契約を進めています。

5月13日時点でのSwimSwamの集計によると、コンファレンス別ではSEC(サウスイースタン・カンファレンス)が33選手(うち競泳27選手)で最多。男子はACCとMPSF(マウンテン・パシフィック・スポーツ・フェデレーション)がそれぞれ23選手で並んでいます。大学単位ではMarshall(マーシャル大)女子チームの21人が突出していて、これは2026年2月に同大学が一度水泳プログラムを廃止し、3月18日に復活させた経緯が背景にあるとのことです。

NCAAの移籍ポータルは、近年競泳界でも大きなトピックになっています。プログラム単位での廃止・復活、選手の自主的な移籍、新ルールに伴うコーチ陣の動きなど、米国の大学水泳を取り巻く環境はこの数年で大きく変わってきました。「強豪校に進学=固定」というかつてのイメージから、選手側の選択肢が広がる方向に動いている印象です。

日本では大学水泳の制度がだいぶ違うので直接の比較は難しいですが、選手が「自分にとってベストな環境」を選び直せる仕組みがあるというのは、興味深い動きだと思います。日本のスイマーで米国大学進学を考えている中高生や、その保護者の方にとっては、こうした制度の最新動向を知っておくと進路選びの参考になりそうですね。

出典:SwimSwam「2026 Transfer Round Up: May Edition」(https://swimswam.com/2026-transfer-round-up-may-edition/)

5. 英国、World Aquatics改訂規則を全レベルの大会で施行開始(5/11〜)

5月11日(月)から、英国(Aquatics GB / Swim England)の管轄するすべてのレベルの大会で、World Aquaticsの改訂版競技規則(2026年2月18日付)が適用されるようになりました。最上位のLevel 1大会では3月27日から段階的に施行が始まっており、これで国内のすべての公認大会・非公認大会で新規則が運用される形になります。

注目の変更点のひとつが、400m自由形でのラップカード(残り周回数を選手に示すボード)と警告音の導入です。長距離種目の周回管理を、より分かりやすく統一する目的とされています。クラブ単位の選手権やLevel 3クラスの大会でも、400m種目を実施する場合はラップカードの準備が必要になるとのことです。

Swim England East Regionの案内によると、ラップカード自体は専門メーカーから購入することもできますが、必須ではなく、手作りのラップカードでも問題ないそうです。「現場のクラブが過度な出費なく対応できるように」という配慮があるのは、競技を支える側の運営にとってもありがたい姿勢ですね。

日本国内の大会では既に1500mや800mでラップカード運用が行き渡っていますが、400mまで対象が広がるというのは英国独自の対応でしょうか。今後、World Aquaticsの規則改訂が他国にもどのように波及していくのか、興味深いところです。マスターズ大会で400mを泳がれる方も、レース後半で周回管理を意識する場面はあると思いますので、こうした国際的な動きが日本国内の運用にも影響を与えていく可能性があるかもしれませんね。

出典:Swim England East Region「World Aquatics & World Para Swimming Rules Updates 2026」(https://www.eastswimming.org/world-aquatics-world-para-swimming-rules-updates-2026/)

今週のまとめ

5月の第2週は、自国開催のアジア大会(愛知・名古屋)に向けたAS日本代表発表、Mare Nostrum Monaco大会のエントリーリスト、Ryan Murphy選手の復帰報告、NCAA移籍ポータルの動向、英国での新規則本格運用と、競技そのものの試合結果よりも「大会前夜・制度面の動き」が目立つ一週間でした。

5月後半は世界各地で本格的なシーズンインの試合が始まり、6月には日本でも日本選手権(JAPAN SWIM 2026・6/4-7)が控えていて、いよいよ夏に向けた仕上げの時期に入っていきます。

来週は、5/20開幕のSacramento Pro Swim Seriesと、5/23開幕のMare Nostrum Monaco大会の動きを中心に、シーズン後半の世界のスイマーの動向をお届けする予定です。

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