
コーチ、ちょっと聞いてください。最近プールに向かう足が重くて…。正直、もう水泳やめたいって思っちゃうんです。

話してくれてありがとう。その気持ち、甘えなんかじゃないよ。

え、自分の気合いが足りないだけかと思ってました。

今日は「頑張れ」とは言わない。むしろ、頑張りすぎてる君に一回立ち止まってほしいんだ。
「もう限界かも」——そう感じたとき、多くの人が「続けるか、やめるか」の二択で自分を追い詰めます。
でもその間には「休む」「減らす」がある。この記事で、その3つと判断の軸を整理します。
まず結論|「やめる」の前に知ってほしい5つ

急いでる人向けに、要点を先に。
- 「しんどい」は身体や心からのサイン
- 選択肢は「やめる」だけじゃない。休む・減らすもある
- 決断はしんどさのピークではなく、落ち着いてから
- 「やらされ感」が出たら、始めた頃の楽しさを思い出す
- つらさが2週間以上続くなら専門家に相談を
「やめる」前に、まず立ち止まってみてください。

「やめる」だけじゃないんですね。それだけで、ちょっと肩の力が抜けました。
その「しんどさ」、身体のサインかもしれない
気合で押し切れるしんどさもありますが、押し切ってはいけないしんどさもあります。代表がオーバートレーニング症候群。過剰な運動が続き、慢性的に調子が落ちる状態です。

見分ける手がかりになるサインが、いくつかあるんだ。
- 朝起きても疲れが抜けない
- 眠りが浅い
- 安静時の心拍がいつもと違う
- 記録が理由もなく落ちる
- 気分が沈む・イライラする

うわ…いくつか当てはまってます。朝すっきりしないし。

これが重なる時は、やる気の問題じゃない。身体が回復を求めてるサインなんだ。
もうひとつが燃え尽き症候群。WHO(世界保健機関)は「うまく対処できなかった慢性的なストレス」と位置づけています。大きな目標をやり切った後などに、意欲が急にしぼみます。

大会のあと、抜け殻みたいになったこと、あります。

まさにそれ。身体と心のしんどさは混ざって出る。両方の目で自分を見てあげてね。
二択で悩まない——「休む・減らす・やめる」

しんどい時こそ「全部か、ゼロか」で考えないこと。実は、選べる幅はこんなにあるんだ。
| 選択肢 | 内容 | こんな時に |
|---|---|---|
| ①休む | 1〜2週間プールから離れる(休養は回復というトレーニング) | 疲れが抜けない・回復が必要 |
| ②減らす | 頻度・距離・強度を落とす(週4→週2、距離を半分、きつい日はメインだけ) | 完全に離れるのは不安 |
| ③やめる | いったん水泳から離れる | 休んでも減らしても向き合えない |

なるほど…「減らす」って発想、なかったです。

「続けるかやめるか」で苦しんでた人が、この中間を知るだけで、すっと軽くなることがあるんだ。

ただ③を選ぶなら、決断はピークじゃなく、落ち着いてから。しんどさの底で決めると、あとで後悔しやすいからね。
「やらされてる感」が出たら、原点に戻る
心理学の自己決定理論では、人がやる気を保てるのは「自律性・有能感・つながり」が満たされている時。なかでも自律性=自分で選んでる感覚が大切とされます。

自分で選んでる感覚…。最近まさにそれが無いかもです。

じゃあ聞くよ——泳ぎ始めた頃、どうして水泳が好きだったの?

ただ、泳ぐのが楽しかったんですよね。忘れてました。

それだよ! タイムや結果みたいな外からの目標だけだと、どこかでガス欠になる。時々そこに立ち返ってみて。
「休む=弱さ」は、もう昔の話
少し前まで「休む=弱さ」と見られがちでした。でも今は違います。国際オリンピック委員会(IOC)は2023年にアスリートのメンタルヘルスの行動計画を打ち出し、トップ選手でも休養を選ぶ時代です。

トップでも休むんですね。ちょっと安心します。

これはトップだけの話じゃない。自分を守るための休養は、誰にでも認められた選択なんだ。
それでも辛い時は、専門家に
気分の落ち込みが強い・眠れない・何をしても楽しめない、が2週間以上続くときは、我慢せず医師や専門家に相談してください。こうしたサインは、一人で抱えるものではありません。

しんどさは根性で解決するものじゃない。つらい時は、頼っていいんだよ。
まとめ

最後に、今日いちばん伝えたいことを。
- 「しんどい」は身体と心のサイン。軽く見ない
- 選択肢は「やめる」だけじゃない。休む・減らす
- 決断は落ち着いてから。ピークで決めない
- 始めた頃の「楽しさ」を時々思い出す
- つらさが続くなら専門家に相談を

「やめる」の一択じゃないって分かって、少し前を向けそうです。ありがとうございます!

うん。自分を大事にしながら、また水と向き合っていこうね。



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