

コーチ、クロールや背泳ぎで「上半身は浮くのに、腰から下がどんどん沈んでいく」んです…。一生懸命キックしても下半身が上がってこなくて、すぐ息が上がってしまうんです。😣

その悩み、初心者の方やマスターズで再開した方にとても多いんですよ。ご安心ください、これは道具の力も借りながら必ず改善できますから。

今日は、下半身が沈む原因をやさしく整理したうえで、浮力をサポートしてくれる練習用水着「ゼロポジション」の選び方を紹介しますね。厚みの違いやレベル別の選び方、上手な使い方まで、僕の経験を交えてお伝えしますよ🏊
まず結論|ゼロポジションでできること

まず結論からですね。ゼロポジションのポイントは、この3つですよ👇
- 下半身が沈んで悩む人の「浮力サポート練習用水着」
- 腰から下を浮かせて正しい姿勢の感覚をつかみやすく
- 沈む原因と厚み・レベル別の選び方はこの先で
「浮力でラクをする」のではなく、正しい水平姿勢を体に覚えさせる道具です。

ラクをするためじゃなくて、正しい姿勢を覚えるための道具なんですね。

そこが一番大事なところです。ここから、ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
下半身や腰が沈むのはなぜ?


まず知っておいてほしいのは、下半身が沈むのは「あなたが下手だから」じゃないということです。人間の体は、肺がある上半身に浮きやすいポイント(浮心)があって、重さの中心(重心)はおへそより下のあたりにあるんです。この浮心と重心の位置がズレていることが、放っておくと下半身が落ちていく大きな理由なんですよ。

下手だからではなくて、体の仕組みの問題だったんですね…。

そうなんです。とくに泳ぎ始めの方や久しぶりに泳ぐマスターズの方は、息継ぎで頭を上げすぎたり、お尻まわりの力が抜けたりして、沈み込みが強く出やすいんです。脚の筋力やキックでなんとか持ち上げようとすると、それだけで体力を使い果たしてしまうんですよ。

もちろん、けのびの姿勢や息継ぎのフォームを見直せば沈みは改善していきますよ。そのあたりはけのびの基本姿勢の作り方や、息継ぎのたびに体が沈む方への直し方でも整理していますから、あわせて読んでみてくださいね。ただ、フォーム改善には時間がかかります。その間も「水平に浮いて泳ぐ感覚」をつかみたい。そんなときに頼れる道具のひとつが、ゼロポジションなんです。
ゼロポジションとは|浮力をサポートする練習用水着

あら、ゼロポジションって、普通の水着と何が違うんですか?

ゼロポジションは、ウェットスーツに使われる素材で作られた練習専用の水着なんです。手がけているのは、ウェットスーツ素材で長い歴史を持つ山本化学工業。サーフィンやダイビング用で培われた素材づくりの技術が、水泳の練習用に応用されているんですよ。

普通の競泳水着とのいちばん大きな違いは、生地そのものに浮力があることです。ウェットスーツ素材は中に細かい気泡を含んでいて、ふわりと体を持ち上げてくれます。トライアスロンで使うウェットスーツが、何もしなくても体を水面に浮かせてくれるのと同じ仕組みですね。

この浮力で、沈みやすい下半身を水面近くまで持ち上げ、水平に近い理想的な姿勢を作りやすくしてくれるのがゼロポジションの役割です。トップスイマーの練習にも取り入れられていて、水平姿勢のまま泳ぐ感覚を体で覚えるためのトレーニングギアとして使われているんですよ。
大事なのは「浮力でラクをする」ことではなく、「浮力に助けてもらいながら、正しい水平姿勢を体に覚えさせる」こと。ここを取り違えなければ、ゼロポジションはとても心強い練習パートナーになってくれます。

「浮力に助けてもらいながら、正しい姿勢を覚える」。意識の持ち方が大事なんですね。
厚みの選び方|5mm・3mm・1mmの違い

ゼロポジションを選ぶうえで、いちばん迷うのが素材の厚みなんです。厚いほど浮力が強く、薄いほどサポートは控えめになります。自分のレベルや「どれくらい助けてほしいか」で選ぶのがおすすめですよ。まずは目安を表にまとめてみましたよ👇
| 厚み | 浮力サポート | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 5mm | 抜群に強い | 初心者・とにかく沈むのが悩みの方 |
| 3mm | しっかりめ | 中級・浮きすぎず適度に助けてほしい方 |
| 1mm | ほんの少し | 上級・微調整でフォームを仕上げたい方 |
5mm|まずは「浮く感覚」を知りたい方に

いちばん厚い5mmは、浮力が抜群に強いタイプです。下半身が沈んでうまく進めない方が、初めて「水平に浮いたまま泳ぐ」感覚を味わうのにぴったりなんです。まずはこの感覚を体に入れることから始めたい方には、心強い一枚ですよ。
3mm|浮きすぎず、ほどよく助けてほしい方に

3mmは、5mmほどは浮きませんが、しっかりサポートしてくれる中間の厚みです。「5mmだと浮きすぎて、かえって自分の力で泳いでる感覚がつかみにくい」という方や、ある程度泳げるようになってきた方に向いています。普段の練習に取り入れやすいバランス型ですね。
1mm|微サポートでフォームを仕上げたい方に

1mmは、ほんの少しだけ浮力を足してくれるタイプです。すでにしっかり泳げる中上級の方が、「あと少しだけ姿勢を安定させたい」「水平感覚を微調整したい」というときに向いています。サポートが控えめなぶん、自分の泳ぎを大きく邪魔しないのが特徴ですよ。
層別おすすめ|あなたに合うのはどれ?

厚みの目安が分かったところで、もう少し具体的に「どんな方にどのモデルが向いているか」を整理してみますね。当てはまりそうなところを参考にしてみてください。
初心者・まず25mを完泳したい方

「途中で脚が沈んで立ってしまう」「25mが遠い」という方は、浮力の強い5mmから始めるのがおすすめです。下半身が落ちにくくなるぶん、進むことそのものに集中できて、完泳の成功体験を積みやすくなります。まず泳ぎきれた、という手応えが次への自信につながりますよ。
マスターズ・中高年で楽に長く泳ぎたい方

マスターズの方や、体力に自信がなくなってきた中高年の方にも、ゼロポジションはおすすめです。浮力で水平姿勢を作れるから、キックで体を支えるのが苦手でも、少ない力で長く泳ぎやすくなります。「昔のように長く泳ぎたいけど、すぐ疲れてしまう」という方の練習を、やさしく支えてくれますよ。マスターズ向けのモデルから選んでみるといいですね。
トライアスリート・お尻が沈むのが気になる方

トライアスロンに取り組む方の中には、「プールではお尻が沈んで、ウェットスーツを着たオープンウォーターとの感覚の差が大きい」という方もいるんです。脚をしっかりカバーしてくれるロングスパッツタイプなら、下半身の浮力をより安定させやすくて、本番に近い水平姿勢で練習しやすくなりますよ。
フォームを体に覚えさせたい中上級の方

すでにある程度泳げる方が「正しい水平姿勢をもっと体に染み込ませたい」という目的で使うなら、サポートが控えめな1mmが向いています。浮力で理想の姿勢を作りながら泳ぎ、その感覚を脱いだあとの泳ぎに活かします。フォーム習得を後押しする道具として使うイメージですね。水の抵抗の減らし方とあわせて意識すると、姿勢づくりの理解がさらに深まりますよ。
使い方|浮力を「フォーム習得」に活かすコツ


ゼロポジションは、普段の水着の上から重ねて着用します。いつもの練習にプラスして使えるから、特別な準備はいらないんですよ。

どんな使い方をすると、いちばん効果的でしょうか?

僕がおすすめしたいのは、練習の前半は着て泳ぎ、後半は脱いで泳ぐという使い方です。前半に浮力の助けを借りて「水平姿勢で泳ぐとはこういう感覚か」を体にしっかり覚えさせます。そして後半、脱いだ状態で同じ姿勢を再現しようと意識して泳ぐ。これを繰り返すと、浮力に頼りきりにならず、自分の力で理想のフォームへ近づけていけるんですよ。

大切なのは、ゼロポジションを「ラクをするための道具」じゃなく「正しい姿勢を教えてくれるパートナー」として使うことです。浮力で作った水平姿勢の感覚を、最終的には道具なしでも出せるようにしていきます。そんな意識で取り入れると、練習の質がぐっと上がりますよ。クロールの呼吸まわりが気になる方は、呼吸で体が沈む原因と改善ドリルもあわせて取り組んでみてくださいね。
購入前の注意点

とても便利なゼロポジションですが、買う前に知っておいてほしいことが2つあるんです。
- 公式の大会では使えません。浮力のある素材は競技規則で認められていないため、あくまで練習専用の水着です。記録会やマスターズ大会など、公式戦で着用することはできない点に注意してください。
- 受注生産で納期がかかります。注文を受けてから作られるため、手元に届くまで時間がかかることがあります。使いたい時期が決まっている方は、早めに注文しておくと安心です。

このあたりを理解したうえで取り入れれば、ゼロポジションは練習の心強い味方になってくれますよ。水着選び全般については、2026年版・競泳水着の選び方でも整理していますから、参考にしてみてくださいね。
まとめ

今日のまとめですね。下半身や腰が沈むのは、浮心と重心の位置のズレによるもので、けっして泳ぎが下手だからじゃありません。フォーム改善には時間がかかりますが、その間も「水平に浮いて泳ぐ感覚」をつかむ助けになってくれるのが、浮力サポート水着のゼロポジションなんです👇
- 厚みは 5mm(抜群の浮力)/3mm(ほどよく)/1mm(微サポート) から選ぶ
- 初心者やまず完泳したい方は5mm、フォームを仕上げたい中上級の方は1mmが目安
- 前半は着て、後半は脱いで泳ぎ、水平姿勢を体に覚えさせる使い方がおすすめ
- 公式大会では使えない練習専用・受注生産で納期がかかる点に注意

まずは自分のレベルに合った一枚から、浮く感覚を知ってみますね。

その意気ですよ!浮く感覚を知ることが、軽く長く泳げる体づくりへの第一歩になるはずですから。一緒に頑張りましょう!
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