コーチから「腕で頭を挟んで!」「もっと腕を伸ばして!」と言われたことはありませんか? でも、言われた通りにやろうとすればするほど、「苦しい」「腰が痛い」「なぜか沈む」そんな経験がある方も多いはず。
実はそれ、あなたのやる気の問題ではなく、上半身の「ある場所」が硬いことが原因かもしれません。
今回は、けのびの姿勢がうまく作れない**「上半身の3つの原因」**と、その解決策を分かりやすく解説します。 無理やり伸ばす前に、まずは自分の体をチェックしてみましょう!🏊♂️✨
なぜ「上半身」が大切なの?
けのびで一番大切なのは、水の抵抗を減らすこと。 特に上半身は、水流を最初に受ける場所です。ここで腕がしっかり伸びて、頭が隠れるような細い姿勢(ストリームライン)が作れないと、肩や頭に水がぶつかり、大きなブレーキになってしまいます。
では、なぜその姿勢が作れないのでしょうか?主な原因は以下の3つです。
原因①:肩の前側(胸)がガチガチになっている

まず疑うべきは「肩」ですが、実は「胸の筋肉」が犯人であることも多いんです。
😟 どういうこと?
水泳をしていると、水をかくために胸の筋肉(大胸筋)が発達します。また、普段の生活でスマホやパソコンを見ていると、肩が内側に入りやすくなります(巻き肩)。 胸の筋肉が縮こまって固くなると、腕を上に上げようとしてもロックがかかってしまい、耳の後ろまで腕がいきません。
💡 対策:壁を使った「胸開き」
無理に腕を上げる前に、胸をほぐしましょう。
- 壁の横に立ち、片手を壁に引っかけます。
- 体をゆっくり反対側にひねり、胸の前側を伸ばします。
- 「壁エンジェル運動」もおすすめ!壁に背中をつけたまま、腕をWの字→Iの字に動かします。
原因②:背中の筋肉(広背筋)が縮んでいる

2つ目の原因は、背中の大きな筋肉「広背筋(こうはいきん)」の硬さです。
😟 どういうこと?
広背筋は、腕を上から下へグイッと引き寄せる時に使う、水泳で最も重要な筋肉の一つ。 ここが硬くなると、腕を上に上げた時に筋肉がゴムのように突っ張ってしまい、腕を下に引っ張ろうとします。結果、万歳をしたくても肘が曲がってしまったり、腕が左右に開いてしまったりします。
💡 対策:体側(わき腹)伸ばし
背中から脇の下にかけてをしっかり伸ばしましょう。
- 両手を上で組み、体を横に倒します(ラジオ体操の横曲げのイメージ)。
- この時、ただ倒すだけでなく、脇の下を天井に見せるようにググっと伸ばすのがポイントです。
原因③:腕を上げる代償で「反り腰」になっている

最後は、これまでの①と②が原因で起こる「反り腰」です。これが一番厄介!
😟 どういうこと?
肩や背中が硬いのに、コーチに「腕を組んで!」と言われるとどうなるか? 人間の体は賢いので、腰を反らせることで、無理やり腕を後ろに持っていこうとします(これを代償動作といいます)。 腰が反ると、お腹の力が抜け、足が沈んでしまいます。これが「頑張って伸ばしているのに沈む」正体です。
💡 対策:壁ペッタリ・チェック
「真っ直ぐ」の感覚を覚え直しましょう。
- 壁に「かかと・お尻・背中・後頭部」をつけます。
- その状態で、腰と壁の隙間を確認してください。手のひら一枚分くらいが理想です。
- 隙間が空きすぎている場合は、息を吐いてお腹を凹ませ(ドローイン)、壁に背中を押し付ける練習をしましょう。
まとめ:上半身を制する者は、けのびを制す!
いかがでしたか? けのびが上手くいかない原因は、以下の3つの連鎖反応かもしれません。
- 胸が硬い(肩が上がらない)
- 背中が硬い(腕が開く)
- 無理やり上げようとして腰が反る(そして沈む…)
まずはプールに入る前の準備運動で、胸や背中を念入りにストレッチしてみてください。「あれ?今日は腕が耳につきやすい!」と感じられたら、それが上達の第一歩です。
綺麗なストリームラインを手に入れて、スイスイ進む感覚を楽しんでくださいね!


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